週末、森の中の図書館に通っている。

家から車で30分くらい北に向かった所にある。



日曜日でも多くて3~4人くらいの人がいるだけ。

吹き抜けの自習室で机に向かう人や私のように本を選ぶ人。




とても静かだ。



規模は小さくて本の数も少ないけれど私には充分である。


この小窓の前に設置してある椅子に座ると外の景色、森が見える。



車から降りた時の香りがとてもいい。




山の香り

森の香り

とは、これだなと思う。


この香りを嗅ぐために来ていると言っても過言ではない。




シダーウッドの香り

店に売ってあるアロマオイルの香りとは比べ物にならない濃さで私を包んでくれる。体の芯まで染み透る。




あぁ

癒やされるとはこういう事なんだろうな。


館内の中央に螺旋階段がある。

それをを回って、いつも3冊くらい借りる。

返却時までに読み上げるには、これくらいが妥当だからだ。




澄み切った静けさ

古い紙のにおい



いいなぁ。




平日、世俗の世界の嵐の中で

あっちに飛ばされ

こっちに飛ばされ

それでも踏ん張って、どうにかこうにか暮らしている。



その力んだ体を緩めるのがこの場所だ。




緑や

風や

空や

森の香り


なぜに、これ程癒やす力があるのだろうか。



ありがたいな


そう思う。