日々の食料品の買い物は、夫が仕事帰りにしてくれている。
私が食料品を買いに行くのは、週末だけ。夫と2人でスーパーが空いているであろう時間に行っている。
スーパーの中を歩き品定めをする。
買う商品を夫に言ってカゴに入れてもうらう。あらかた決めたら会計は夫に任せ私は車に乗り込む。
これらをなるべく短時間で済ませる。
めんどくさいったらありゃしない。
なぜ、こんなしち面倒臭い事をしているかと言うと私の病気が理由だ。
少し前に、ちょっとした病気に罹った。10ヶ月、地元の大学病院に入院して治療した。
いろんな治療をした。
今、私の体は免疫も抗体もほとんど無い。
この理由で私は、人混みはご法度である。人が触れたであろう物に触れるのは危険行為になる。
なので、日々の買い物は夫がしてくれてる。これはありがたい。
先日、ねぎを頼んだ。
その日、夫が帰るやいなや
見ろ!
いいねぎたろ!
しかも安かったんだ!
2本で198円だ!
いい買い物したなぁ。
ねぎを見る。
これ
写真ではわかりにくいけれど、ガッシガシ
白い部分を半分に切ったらネギ坊主があった。しっかり花になる粒粒がぎっしりだった。
あぁなんだコレは。
固くてガッシガシではないか。
もうすぐネギ坊主でもでるくらいのやつではないか。
ため息しか出ない所を奥歯を噛み締めぐっとこらえた。
返事は ふ〜ん。
これが私なりの彼を傷つけない精一杯の返しだ。
次の日、お味噌汁にこのねぎを入れた。
まずい!
ガッシガシだ!
段ボールを噛んでいるようだ。
私は苦虫を噛み潰したような顔でこのねぎ入のお味噌汁を飲んでいる。
夫は無言で飲んでいる。