生活の大半がうまく回らなくなっていた。
1番心折れた事は息子のこと。
彼は荒れまくっていた。
家の中は、彼の暴力行為で破壊されていた。
日々の暴言は当たり前で、せっかく作ったお弁当を私に向けて投げつける。
そんな日々を送っていた。
ある日
もう学校には行かない。
そう彼は宣言した。
次の日から部屋からほとんど出てこなくなった。
家人が居なくなった頃を見計らって私が用意した食事を摂る。
食べた後は、そのまま食い散らかしたまま。
仕事から帰宅すると食卓の上はひどいものであった。
お風呂も同様、夜中に入る。
入ったら浴室はそのままで出てくる。タオルもそのまま。
換気はしていない。
浴槽の蓋もしていない。
あっという間に浴室や脱衣所はカビだらけになった。
そこら中、湯垢がこびりついていた。
すぐ掃除をすればいいと思うだろうけれど、彼が居るその場所に行くと、彼はあれ狂い出す。
途方に暮れていた。
夫は無関心だった。
息子の暴力はどんどんエスカレートしていった。
ある晩、私や娘に危害を加える危険が出た。
娘を連れて車に飛び乗って逃げた。
その時、家には夫がいたので後は
夫よ、おまえがどうにかせよ!
そんな気持ちて飛び出した。
真っ暗な夜を娘と2人、行く宛もなくさまよっていた。
もうほとほと疲れていた。
運転しながら私は娘に言った。
◯◯ちゃん
もう一緒に死のうか。
お母さん、もう死にたい。
闇の中、長い長い沈黙が続いた。
お母さん、あのね
死ぬとね、死んだその時の感情がそのまま続く所に行くんだって。
もう死んじゃってるから、その場所から逃げたくても逃げられない。
もう死んでるから死ねないんだよ。
私は、そうなるの嫌だ。
死んでもからも永遠に苦しむのは嫌。
死にたいなら
お母さん1人でどうぞ
そう言い放った。
そうか。
そうなんだ。
今、こんなに辛いのにこれが永遠に続く場所になんて絶対に行きたくない。
幸せになろう。
自分だけでいいから幸せになろう。
自分のために幸せになろう。
そう強く思った。