お金についての思い出話です。
小学1年生の頃、
下敷きにマジックペンでイラストを描き、
上から木工用ボンドを垂らしてシールを作る遊びが学校で流行った。
最初は友達に借りて作ってた。
「買ってもらえば?」と友達にすすめられて、私もボンドを買ってもらった。
「学校で使う」と言ったのはウソでは無い…けど、授業で使う訳では無かったからお母さんに怒られたと思う。
珍しくお父さんにも怒られて、私は泣いた。
シール作りにお父さんが興味を持ってくれて、すごく嬉しかった。
一緒に遊べるのかと思ったら叱られて、
とてもとても悲しかった。
ボンド事件がきっかけだったと思う。
月100円のおこずかい制の導入が検討された。
「毎月お金がもらえるなんて、いいよなあ」とお父さんが言っていた。
不機嫌そうな顔だった。
「まだ早いんじゃないか」とか言ってたような気もする。
生意気だと思われていると思った。
郵便局からもらったポスト型の貯金箱があった。自分では開けられないやつ。
そこにおこずかいを貯めることにした。
「これじゃ使えないわよ?」とお母さんは心配した。
でもお父さんは笑っていた。
お金を欲しがらない子供でいた方が、
お父さんに可愛がられると思った。
つづく