人生棚卸し中。
中年の危機ってこんなんかな〜
私が中学生の頃、父が病気になり、母が大変だったので祖母がよく家に来てくれた。
料理上手な祖母に胃袋を掴まれた。
どんどん暗くなる母より、祖母の方が大好きになった。
母の子供なんかやめて、祖母の5番目の子供になりたいと思ったりもした。
それは、数年後に父や母が亡くなって現実になる。
養子になった訳ではないけれど、19歳から祖父母と一緒に暮らし始めて、私は娘のような気持ちでいた。
祖母が大好きだった。
自分に自信があって、明るくて、足が悪いのに働き者で、私の自慢の、可愛い、料理上手なおばあちゃん。
大っ嫌いだった演歌も、おばあちゃんとなら一緒に聞いた。
もう大人になってもいい頃だったけど、背中を丸めて、子供のふりして祖母に甘えて暮らした。
27で家を出て一人暮らしをして、でもなんとなく祖父母の家が実家みたいな感覚があった。
なんやかんやで、みんなが忘れた頃に結婚したのが37(遅っ!)おばあちゃんにひ孫の顔を見せるのも奇跡的に間に合って良かった。
ほんと最近まで、おばあちゃんのことを、お母さん代わりだとまだ思っていた。
でも私は母に育てられた。
きれいなものを見せたいと、舞台を見せてくれた母。
自分もやりたいから、ピアノを習わせてくれた母。
母は私にひと言も、女らしくとか、お姉さんらしくとか、言わなかった。
それは多分、母自身が、跡継ぎとして産まれた弟との扱いの差に苦しんだから。
私と弟は、完全に男女平等に育てられた。
それが普通だと思ってた。
親にされたイヤなことを子供にはしたくない。
自分のようにはしたくない。
そういう闘いが、子育てにはあると思う。
母は勝ってた。
さりげなく勝ってたと思う。
子育てしてみて、母の気持ちに気付いた。
祖母だって完璧じゃなかったことに気付いた。
それでも祖母は大好きだけど、やっぱり私は母の娘だった。
お母さん、ごめん。
おばあちゃん、ありがとう。
↑母について、また考えるキッカケになりました⭐️
↑これもいいお話だった。