2017総選挙も最終盤になりました。
共同通信による総選挙終盤調査(10/17)では、予想議席数が自民・公明両党で300を越え、希望・立民がそれぞれ50前後。
先月までの民進党衆議院議員は希望・立民・無所属と三つに分かれての選挙戦ですが、立民が大幅増なので、三つ合わせると公示前よりも30議席以上増やす勢いです。
前原代表が下した決断は、結果的に元民進党衆院議員を増やしたことになります。
党 名 :公示前議席→予測
自 民:284→265~296
希 望: 57→ 42~ 66
公 明: 35→ 26~ 37
共 産: 21→ 10~ 19
立 民: 15→ 37~ 58
維 新: 14→ 7~ 20
社 民: 2→ 1~ 3
こころ: 0→ 0
この調査時点では投票先を決めていない有権者が約4割で、投票日から5日前なので、多少動くとは思いますが大勢は変わらないでしょう。
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小池百合子氏の失敗(希望の失速原因)は、よく言われる排除発言ではなく「今回は政権選択選挙だ」という宣言だと思いますね。
この言葉によって『首班指名を誰にするのか』という質問が重くのしかかり、党首である小池氏が出馬しなければならなくなったのに、出馬となると都政を投げ出さなければならないというジレンマに陥ったこと。
『策士策に溺れる』とはこのことです。
それと「政権選択選挙」イコール「打倒安倍政権」ということになるので、選挙戦中盤からモリカケ騒動のことを党首討論会や応援演説の際に積極的に発言するようになった、このことのマイナスも大きかったのでは?
モリカケは濡れ衣の疑惑なのに、反日勢力と同様に首相を個人攻撃していては、保守支持層が離れて行きます。
朝鮮半島有事を心配する保守派有権者にとって、モリカケなんてどうでもいいんですよ。
安倍首相・昭恵夫人の人間性を信用しているし、ネットユーザーは真相を知っているし。
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小池百合子氏は、米朝開戦となった際の対応について、元防衛大臣だったことを思い出させるような積極的発言をしていればイメージアップになったのに…
それと、「政権選択選挙だ」というスローガンに引きずられ、衆院議席の過半数である233人以上の候補者を立てねばならなくなくなったことも彼女の見込み違いでした。
もともと社民党に近いポリシーを持つ前職議員を人数集めの為に大量公認、「当選第一で主張を変える情けない候補者たち」は世間の失笑を買い、希望の党のイメージダウンは不可避に…
民進党内の保守派に絞って公認していれば、ここまで有権者の評価が下がることはなかったと思います。
民進党を破壊したのは彼女の功績です。
一方で、五輪・築地移転のスケジュールを壊した、都知事としての責任はどうするんでしょう?
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【九条改憲論について】
自民・希望・維新の3党合わせて最低でも310議席(総議席の2/3)の見込みですが、発議までに「希望」から立民・民進へ移籍する者が何人出るかがポイントになりそう。
こんな状況ですが、ぜひ来年中に憲法改正の発議をしてほしいものです。
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早くも敗北宣言で渡仏「希望の党小池百合子」
https://www.youtube.com/watch?v=IehhS7mA7ns
元フジTVアナ・長谷川豊の悲痛な叫び、「残り二日間」
「マスコミを正したい!」「僕にあと9千票下さい」
https://www.youtube.com/watch?v=BdjaWC7ndZ8&t=337s