朝日放送“正義のミカタ”のワンシーン
年賀状で恩師を怒らせてしまいました。
┐(´ー`)┌
昨夜帰宅すると高校時代の社会科の恩師(男性・76歳)から年賀状が届いており、その内容に驚きました。
なんと私の年賀状を読んで、「カッとなった」と書いてこられたんですよ。
恩師が「カッとなった」部分は、『最近は土曜日午前中の朝日放送“正義のミカタ”というバラエティ番組を面白く感じます』という最後の1行です。
(それ以外は、定形の年賀挨拶文と私が還暦になったことに伴う加齢症状の報告です)
恩師の文章抜粋
『土曜日の“~のミカタ”という番組は知っています』
『随分偏向した番組だと思っています』
『とくにロシア・中国に関しては無茶苦茶、極端な一面しか見ていない』
『司会者もお笑い芸人で、ああいう形でしか番組ができなくなっているのが日本の現状だと思っています』
『賀状に書かれてあることについて、つい「カッ」となって思いの一端を述べてしまいました』
私の恩師は有名企業勤務を経て、30歳を過ぎてから我が母校の高校教師に転身されたのですが、企業勤務時代は専ら組合活動に明け暮れていたそうで…。(因みに、有名企業の労働貴族は、たいてい1浪で東大合格した人)
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私のように、中年に入ってから左派的自虐史観を脱する者は多いのですが、そのままの方も一定数おられます。
組合運動と教育現場しか知らない恩師の場合は仕方ないかもしれませんね。
ご自分の得た知識に疑問を持つことなく、毎年同じことを伝えることが仕事ですから。
20代のころ、この先生と酒を酌み交わすことが何度かあって、その時によく言われたのが「受験勉強で得た知識は早く忘れて、古典を読みなさい」。
左翼系の経典みたいな本を読めと言われたわけではありません。良書をたくさん読め、ということです。こんなふうに、自分の思想を押しつけてこない先生だから尊敬していたのですが。
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“正義のミカタ”が質の良い情報を毎回流しているかというと、必ずしもそうではないですよね。
恩師が視聴した放送回のレベルが低かったのかな。
特に、ロシア政治専門家という中村逸郎氏の解説にはムラがあり、くだらないことを延々しゃべっていることがあります。
それでも私がこの番組を面白いと思うのは、解説陣のバランスが優れているからです。広島育ち米国人リベラルのモーリー・ロバートソン氏、和式リベラルではないリベラルの宮崎哲弥氏、大阪都構想に絶対反対だった京大大学院教授の藤井聡氏、アニメでも軍事でも解説できるオタキングの岡田斗司夫氏、元財務官僚の高橋洋一氏、天安門事件で中国を脱出し、今では百田尚樹氏と共著を出す保守派の石平氏。
それになんといっても朝日新聞編集委員(曽我豪氏)が出演しているところがいいですね。
読売TV “そこまで言って委員会” では元テレビ朝日の人は出演しても、現役の朝日新聞編集委員が出ることはありませんからね。
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とにかく、過激なこと・非常識なことを年賀状に書いたつもりはないのに、恩師を怒らせてしまったことに、こちらが驚きました。
『最近は…のTV番組を面白く感じます』という文章表現で、『カッ』となるなんて変です。
(ひょっとすると恩師は被害妄想になられたのかも?)
中韓プロパガンダの信者ばかり集めた“サンデーモーニング”ならば「あっぱれ」なのかな?
私は、対立する意見の持ち主を両方とも紹介する番組が「あっぱれ」なんですが。
“正義のミカタ”が偏向番組ならば、DHCシアター“虎ノ門ニュース”は恩師にとってどういう評価になるのでしょうか。(笑)
来年の年賀状には「最近は“BS日テレ深層NEWS”が面白いです」と書くつもりです。
これにはお笑いタレントが出ていませんし。
以下、YouTube動画です。