2015.7.21 アップデート
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今国会最大の焦点は、何と言っても集団的自衛権法制ですね。


【朝日新聞】安保法案、国民支持広がらず 2015.7.14


7/12の日本テレビ『バンキシャ』によると、世論調査の結果、「集団的自衛権について政府は説明不足」とする意見が依然として78%もあることが報道されました。


国会では既に100時間を超える審議が為されているにも関わらず。


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大阪市解体&特別区構想(大阪都構想)住民投票の直後も、多くの有権者が「説明不足」と感想を話していました。


かと言って、それらの人が新聞やネットの記事を丹念に読んだり、TVの特集番組を視聴したり、タウンミーティングに出掛けたのかというと、そういうことはしなかったと思います。




そもそも、「理解しようとしなかった有権者」が「説明不足」という言葉で自分の勉強不足を誤魔化していたのではないでしょうか。
そういう有権者が半分近く居たのではないでしょうか。


人間、初めて経験すること・知らないことにはどうしても警戒心が湧いてしまい、「NO」を選びがちです。特に高齢者は。


これは仕方ないこととして、ではどうやって理解してもらうかと言うと『大づかみな内容の話にして繰り返す』。これに尽きると思います。


橋下市長は日々ツイッターを使い、維新のホームページに意見をちゃんと掲載し、タウンミーティングを毎週開催し、最後の最後5/17まで演説していました。


それでも、届かない人には届きません。
それでも、彼らは「説明不足」と言います。
だって彼らは理解する気がないんですから。


けど、『大づかみな話』を繰り返されたら、やがて両耳のシャッターは開いてゆくのではないでしょうか?
私の、この指摘が当たっているかどうか証明する方法はありませんけど。


その意味で、5/17の大阪市住民投票結果は、今国会の集団的自衛権を含む安全保障関連法案への世論形成にヒントを与えていると思います。
(もちろん、憲法改正への世論形成にも)


野党はそのことが判っていて、ワザと細かい話に終始して、迷路に入り込むように仕向けているように見えます。


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上の写真、下のURLは軍事アナリスト 小川和久氏が7/1に参考人として語った国会中継動画です。約16分、見事に『大掴みな内容の話』にまとまっています。


法案賛成・反対の立場に関係なく、軍事の専門家が語るこの16分をまず聞いて、それからの議論にしてほしいところです。

小川和久氏の陳述、約16分


最大のポイントは最後に示された、
『現行の安全保障法制下では、海上保安官・警察の特殊部隊が全員集合してグレーゾーン事態に対応することになるが、我が国の無人島に上陸した相手が10~20人の他国特殊部隊であれば、海保・警察は1時間程度で全滅してしまう』ということ。


それでも現行法を改正しなくて良いという国民が過半数を占めるのであれば、実に悲しいことだと思います。


その他、以下のことも説明されました。
「憲法との整合性」
「法改正を急ぐ理由」
「日米同盟の強化 or 同盟を破棄して単独で国防力強化」
「抑止力とは相手が攻撃をためらうこと」
「相手はフリーハンド、こちらは縛りだらけ」。



(追加資料)
小川和久氏と元自衛官・折木良一氏が議員の質問に回答、約19分



【安保法案成立へ】 桜林美佐・上念司 約21分





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日本の領海内、小笠原諸島沖に昨年末から数ヶ月に亘り連日100隻を超える中国船がやって来て、数億円分の赤珊瑚を乱獲盗難されてしまいましたが、海上保安庁が逮捕したのは1隻のみ。

なぜこうなったか御存知ですか?

臨検 するには、相手の船に乗り込む必要があり、その際に相手の船を傷つけてはならないという日本の法律があるからなんです。

ですから、あのサビだらけの中国船にゴムボートで接近して乗船しなければなりません。しかし外洋ですから、いつも多少の波があり、臨検そのものが非常に難しい。

不法操業している外国船を見つけたら、巡視船が接近して外国船を停船させ、巡視船から海上保安官が直接乗り込めるように法律を変える必要があるんです。

海保による臨検方法の規定変更も、今回の安保関連法案に含めるべきではないでしょうか。


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(ネタ元記事:産経ironna)