From an ugly kitchen

日曜日、母のキッチン・ダイニングルームにあったケバいスティール製の棚と壁に貼られたシートを外した。
この uglyな棚にはてんこ盛りにありとあらゆるものが詰まっていたので、整理して棚を動かすところまで3週間も経ってしまった。棚はナイロンのロープで天井から隣の柱から、または床の角材から結びつけてあった。地震対策かな?なら最初から物の少ない生活をすればいいのに。
 

 
棚の一番上にあったのは、緑のプラスチックバッグに、ラップ、キッチンペーパーの類が白いワイヤーバスケットに入れてあった。粗品代わりのものもたくさんあったが、無料支給品を拒まず、しかし使いもしないものをそのまま保管するためにわざわざ容器をを購入してくるのはどうしてなのだろう。
 
この家には何でもかんでも3つから50の同じ系統の商品がある。畳クリーンシートなら12個(母の家に畳の部屋は一つだけ)カーペットクリーナーなら20個(母の家にはカーペットの部屋はなく、一畳の電気カーペット一つダイニングにあるだけ)懐中電灯なら8つ、非常用ラジオなら6つ、ファクシミリなら年代を変えて3つ、樹脂でできた引き出しケースはサイズが違うものが合わせて20個ほどある。
 
母はまた違う介護施設に入り、又この家に戻って生活することはまずなさそうなのに、私には不用品にしか見えないものも「また使うから」保存しておきたいようす。それにしても、これだけいろんな品物が複数多数あるとは把握していなかったようだ。
 
無駄金・死に金を忌み嫌っていた人が買っては忘れるようになるとは皮肉なものだ。
 
無駄に重複商品を蓄えると同時に、すでに終わっている製品もまだ取ってある。

このアイスノンはひょっとして、私が小学生のころに活躍してたやつかな。
捨てるよ、きみ。長年母に付き添ってくれてありがとうね。
 
こうして掃除しても、沢山ゴミ袋をだしても、大型ごみの回収に来てもらっても、まだまだ「不用品」の多いこの家。
 
 
そんな母の家で私のおきにいりは加湿機能付きのエアコン。なんと加湿の最高峰は「美肌」とラベル付けされている。

 
26度なんて温度設定が高すぎ?
築年数40年かなんかの木造住宅だから締め切った状態でも室温は19度ぐらいにしかならないのだ。
 
お風呂もため湯と追い焚きの温度設定出来るやつなら良かったのに。。
 
「さっさと家を改築してスッキリした間取りにしておけば車椅子でも生活できたんじゃないの?」なんてポロッと母に言ったら、「あんた改築なんてしたらなんぼ税金取られると思ってんの?」と返してきた。
「改築税なんてあるの?」とボケると、「いやなんやったかな」とほんとにボケてる母。 建物の評価額が上がると固定資産税も増えるということを言いたかったようだが、車椅子状態になった母はちまちました造りの古い家に住める体ではないし、私はこんな古い家買い取る気ないし、貸し出すと借地権が発生して追い出せなくなるから貸せないと言うので、誰も住めない汚い家のために払う少しの税金はそんなに良いものだろうか。 
 
そして誰も住まないなら、なぜ私は今片付けているのだろうと疑問に思った。
 
汚いから。
それしかない。
 
壁には埃が玉になってぶら下がっているのをブラシで振り払う。
多数あった虫取りには入って死んでいるものは居なかったけれど、あちこちにかなり古い虫の死骸があった。