母が5ヶ月半入院し、空けていた母の家に私が到着した時、郵便受けは溢れ落ちる封筒たちを辛うじて閉じた扉で抱えていた。
チラシをまず捨てても、大きな紙袋に一杯の封筒たちと数枚のハガキを翌日母と整理した。
封筒の中には一通、弁護士協会より延滞金の請求に付いて法的処置云々したものもあった。母によると、NTTの勧誘の方に、「背中や膝をさすられて気持ち悪いから」使いもしないインターネットの契約をしたという。
母は気の強いビジネスウーマン。
玄関には「勧誘押し売りお断り」のステッカーが張ってある。
その母が勧誘員を家に上げたことも、勧誘内容を聞く時間を取ったことも、実際に体を触られたことも、契約を交わしたことも不可解である。
また、所持していた携帯電話は契約期間が残っているにもかかわらず、クラムシェルタイプの電話を開くことができないので使わなくなり、携帯電話の所持に関して話すときには「契約が切れたので使っていない。電話番号はない」などど言っていたが、口座預金からは毎月使用料金が入院中も引き落とされていた。
この他にも、時計をオーダーして、商品が違うので、返品・返金してほしい、と訴えるのだが、外装箱は届いた時点で捨てたらしいので、何が事実なのか計り知れない。
車椅子に一人で乗ることもできない母が出かけるのは一苦労だし、現在の母には短刀直入に話をすすめることが難しく、いろいろな自慢話をしたい母はどんどん横道にそらしてしまうので、これから先が大変思いやられる。
東京に住む友達と夜半にFBメッセンジャーを通してビデオ会話をしたら、彼の両親の話になった。こちらは両親は銀行の勧誘に乗って口座のお金を移動させた結果、もとの口座から支払っていた公共料金の支払が滞り、ある突然家族が電話してもつながらない状態になって、事態が発覚。慌てて駆けつけたご子息たちが両親が健在であることを確認し、電話不通の原因を突き止めるのにも時間がかかった。両親は事の次第を自覚できず、日常的契約執行権法的権利を所持しないご子息が事態を回収するのには長い期間かかった。それを皮切りにご両親をサポートする時代が始まり、数年後の他界までいろいろと苦労があったと。
母は他人ばかりか、私のボーイフレンドになる人、そして私、また自分の兄弟でさえカネ目当てで近寄ってくるとまず考える人であった。
気に入らない事があれば大声で悪態をついてその場の上役が現れて詫ることを当たり前に思っている、えげつないオバハンでもある。現在でもそれは変わらない。
そんな母が膝をさすられて勧誘に乗る、とは考えづらい。
また同時に、こんな状態の母がタブレット購入して、ネットで繋がろうと計画しているが、本当に使えるのだろうか。
ネットが使えれば、また要らぬ買い物・契約をするばかりではないか、との懸念も起こる。
母の曲がった指では、ポチっと買い物どころか、思いもしないものがカートに入ったまま、ブラウザーのキャッシュに残ったものがどんどんお買上げになることが想像できる。
母の電話契約を解約しにゆく道すがら、車椅子を押しながら、後見人の話をしてみた。
「あんたがなって」と思いの外あっさりと承諾した。
日本では、家庭裁判所が判断・決定し、以下のような審査項目もある。
- 母にはまだ日常生活において必要な判断能力がありそうにも見える。=後見人を設定できない。では保佐人ではどうか。
- 私は直属子孫で財産相続権が有ることから、私が後見人になるためには被後見者である母に代わって母の利益を守るために協議をする特別代理人を裁判所に追加選任してもらう必要がある。
今日は母と以下のような記事を読んで話し合ってみる。
成年後見、保佐、補助の制度の違い
