私が殆ど毎日歩く道は様々な住宅様式に囲まれている。
道端にパパイヤの樹が燦々と陽を受けて光っていたので、どれ、実はなっているのかな、と覗いたら大きなカタツムリと花の蕾があった。
え?
周囲には首輪をつけた飼い猫や野良猫が徘徊しているけど、カゴの中にいれば妊娠させられることも、喧嘩したり、交通事故にあうこともないし。。
お家にもう一匹イジメをする bully な動物でも居るから、猫ちゃんを分けてあるのかな。
遠目に見る限りでは猫ちゃん、健康そうだし、落ち着いているし。
檻の中とはいえ、周囲を見渡すことができる日陰に居るから大丈夫なんだろうか。
私が「かごから逃してあげる!」なんで外に逃してその後あと面倒みないんじゃ状況悪化だし。
でも、あんな狭いクレートじゃ思い切り伸びできないよな。。
トイレはどうしているんだろう。。この猫ちゃんは幸せなんだろうか。
と、Cat Aficionado としてはすっきりしない気持ちで、その建物の前の通りを歩く。
猫が飼いたくても飼えなかった頃の私はサンフランシスコのSociety for the Prevention of Cruelty to Animals SPCAで2,3年ボランティアした。その後猫と住めるようになった。毎日可愛い猫と過ごせることの嬉しさを知るものとしては、この猫の飼い主さんには私の計り知れない理由があるのだろうと思う。
サンフランシスコあたりでの猫親審査は厳しい。
猫が実際に住むことになる住居を検査に行く団体もある。
人間の赤ちゃんを養子にするわけでもないのに、そこまでするの?との声もあがるほど。
猫が危険な目に合いそうな状況を綺麗に改善しないと、シェルターから猫をもらえないのは常識である。
そして、猫が健康に幸せに過ごせる家庭に貰われてゆくことが目標なので、猫の性格にあった家族を見つけるように、シェルター全体で努めている。
アメリカSPCAの統計では、猫を放し飼いにした場合もしくは野良猫な場合、平均2年から5年の猫命を過ごすという。外に出ずに室内で飼われていれば15年も20年近くも生きると。
カルフォルニアでは、野良猫、野良犬を確保するチームが出向き、集めてきた動物を診察・予防接種して避妊手術して、人当たりのいい子は里親募集グループに、社交性レッスンが必要な子は強者相手に気長にお付き合いするボランティアチームに預託される。
けれど、ここらへんは明らかに資源不足なのか野良猫がいるのが当たり前のようだ。野良犬が多い地域もあるとTVで見た。タイSPCAのホームページを見つけたけれど、あまり活動的じゃない様子。
ギリシャの島々でも、トルコでもそうだった。綺麗で人懐っこい野良猫と出会うのは嬉しかったけど、同じ地域にいる汚れて怪我をして、耳や口が裂けた状態の犬や猫に出会って愕然と悲しくなった。
私が旅に出るために、私の猫を引き取ってくれたベイエリアのメアリーくんにこの猫の話をしたら、私の予測通り最初は "You should go to release her."と言った。けれど、今まで餌を与えられていた子をカゴから開放したら良いってもんじゃない。
この一角には、明らかに妊娠している様子の痩せた野良猫も歩いているし、ゴミのまみれた空き地に近所の猫たちが集っているようす。野良なら空腹な日々も有るだろう。
2度ほど、日が暮れたばかりのうす暗い道を通ったときに、このクレートが空になっていたので、夜はきっと帰宅した保護者さんとお家の中で過ごしているのだろう、と私は想像する。
せめて毎晩可愛がってもらいなよね。
いや、あの穏やかさからして、あの猫ちゃんは既にとても幸せなのに違いない、と思いたい私。





