ちょっとまだ汚いけれど、上はDIYによって30年の時を経てやっとよみがえらせたTOSHIBAストーブ




下は実家の物置でひとり静かにこのときを待っていたハズの蘇生前ストーブ



DIYから話はそれるけど、かすかな記憶には町工場を1人で営む父親が冬場の夜にこのストーブの上でいかとんび(イカのクチバシ)をあぶりながら一人黙々と(酒をあおりつつだったかな?)機械を動かしていた光景が蘇る。工場の油臭にも負けずに香るいかとんびの甘じょっぱい匂いに誘われ、当時園児だった私はおこぼれに預かろうと近くでいつもまっていたことを思い出す




さて、30年の時を経て引っ張り出されたストーブですが、やはり工場の油で全体的に黒っぽい汚れが   

見ようによってはこれはこれで味わいを感じますが、さすがにこのままでキャンプ投入の気分にはなれず、どうにか今っぽく復活させようとDIYを決意



でもサビもひどくて、よく見ればストーブの芯の先端にまで茶色いサビが

そもそもこんなんで火は灯る?と不安になったので、まずは子ども達が寝静まった夜のベランダにてひとり点火試験





結果、無事点火

この時は12月の寒空の下だったけれど、数十年ぶりのストーブの火を眺め胸に去来するノスタルジーと、じんわりと暖かい直火の有り難さに感謝の念を覚え、DIY熱はレッドゾーン突入




まずは全体のサビをサンドペーパーと金ブラシでゴシゴシ取りまくる

レッドゾーン突入の状態ではこんな単純作業もかなり楽しい  ひたすら無心でゴシゴシ





各パーツも全てばらしてお掃除メンテナンス


バラしていくとかなり深いところまでサビにやられて、土埃も積もる位に入り込んでしまっている様子

隅々まで抜かりなくお掃除していると、

こんな工程が愛着を育むことを実感




掃除の後はペイント

天板の黒はクレの耐熱性のものを使用


KURE(呉工業) 耐熱ペイントコート ブラック (300ml) 金属パーツ用耐熱塗料





ペイント時の写真を撮り忘れたけどボディーはサンドカラーにしてツートンに  使ったのは以下のアサヒペン


アサヒペン クリエイティブカラースプレー 300ML 43メキシカンサンド

 


ペイント前の下地には以下のものを使用



サンデーペイント プライマースプレー


これが塗られていない部分はペイントがはじかれてしまっていたから、それによる下地作りは必須だったと思う



正味3日かかって完成

大半はお掃除に終始した  スイッチのある樹脂の部分はどうにもならなかったけれど、全体的にはかなりきれいになったので満足

特に手伝わなかった1号(息子)もなぜか達成感のダブルピース





油断して、完成後に中のガラストーチを倒して割るっゲロー

点火には影響しないのでヨシとするけど、運搬時の気遣い度が増してしまった

なおさら慎重に運ばねば





まだ子供が小さい我が家では、家庭の暖房はエアコン一択ですが、久しぶりに直火のありがたみを感じ原点に戻りたくなる


そんなことを自宅でやれば妻の逆鱗に触れ、子どもの前にまず私が大火傷の予感



嗚呼はやく冬キャンデビューしたいちゅー