GWも終わりました。 さてこれから相場は上昇軌道に入るのでしょうか?
GWが終わりました。5月1日以降営業日で3日間の休場の日本株市場を横目にNY市場は大きく上昇し、今日の日本株市場はまるで浦島太郎現象が起きたような気分になるかもしれませんが、果たしてこの上昇軌道に本当に乗れるのかどうか??
ここで今一番の市場の関心事はやはり米国銀行のストレステストでしょう。ここ数日の市場の反応はこのストレステストを既に織り込み済みになっています。 しかし不良債権の増加で大きな資本注入が必要とされた2月の悲惨な状況に比べて、このやや政府指導的(落とし所は既に決まっていたかのような金融機関の株価上昇・・・)な市場誘導はどこからきたのでしょうか。
7日にストレステストの結果は発表されますが、すでに市場はそれを好材料として織り込んでおり、当面金融機関の追加資本導入は回避され、350億ドルもの大幅な増資が必要と言われているバンカメでさえも、最悪でも政府保有の優先株(450億ドル)を普通株に転換すれば事足りるということで、少なくなってきているTARPの資金の追加要求を議会に出す必要はないという楽観的な見方が、市場を包んできています。
しかし果たしてこれでいいのでしょうか。まだ不良資産の分離(PPIP)も行われず、時価会計の大幅な緩和による大きな下駄をはいて、さらにはストレステストの条件は2月の段階で決められたもので、すでに失業率などはその時に決められた条件近くまで接近してきている状況下で、はたしてこのストレステストが今後2010年までのストレスに耐えられるのかどうか甚だ疑問です。
どうも市場は、このストレステストの条件がどのような前提によって決められたのかを忘れて(敢えて忘れるようにして・・)いるように感じます。 4月に発表されたIMFの試算によれば米国金融機関の損失見通しは2兆7000億ドルでそのうちおよそ3分の1をすでに損失計上しているとしても、今後さらに1.8兆ドルの損失が見込まれるとしており、これを今回のストレステストの結果とどう整合させるのかは、市場は見て見ぬふりをしているようです。
これからサブプライムローンに比べて、さらに大きな市場である商業用不動産の評価損が増えていくことは分かっており、また時価会計緩和による下駄ばき状態でのこの結果発表に関して、何故市場が黙っているのか、このあたりに政府主導の臭いがプンプンしてきています。 今後このあたりの評価を市場がやり始めるのは何時なのか。明日からなのか、もっと後からなのか、それとももうやらないのかは、今後の展開を見る他はないのですが。
一歩後退して米国政府は、大手銀行数行の国有化により、不良債権の切り離しという外科手術をやる前の手続きとしてこのストレステストを行ったということで、それをも市場が先取りして株価上昇が起こっているということならば素直に評価してもいいとは思いますが、どうもそこまで市場が織り込んでの株価上昇とは思えないですね。・・・・・とすれば、この反動は大きなものになるかもしれません。
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