下駄を履いた欧米金融機関の第1四半期の業績 | 二段波動研究会(http://2wt.jp)

下駄を履いた欧米金融機関の第1四半期の業績

先週木曜に期せずして、22日に発表予定のウェルスファーゴの業績予想が出てきました。それもイースター休暇前の超閑散な時期にです。その前にNYT紙が米国のストレステストに落第するような大手銀行は1行もないという記事がでてきたわけですね。


なぜこの時期に一連のこういう記事が出てきたのか、だれしもが眉に唾付けて見たいところです。


ところで、本来金融機関は短期で資金を調達して、そのお金を企業や個人に長期で貸してその金利差で収益を稼ぐというのが商売です。しかしここ数年グラス・スティーガル法が無くなってからは金融機関と投資銀行の垣根がなくなり、金融機関も投資銀行と同じように目先の利益に目が眩んで投資によって収益を上げてきたわけですが、それがサブプライプローンの証券化商品の破綻から様変わりして危機に瀕しているのが最近の状況でしたが、ようやく金融機関本来の業務による収益確保トいう路線に戻ってきたわけです。そしてFRBもほぼゼロ金利で誘導しているわけですから、儲けが出るのは当たり前ですが、本当にこの収益だけで今第1四半期の好調な業績結果を生んだのかどうか?


ここで思い出すのが、AIGが政府から受け取った1773億ドルという公的資金のおよそ3分の2の1000億ドル以上がAIGとCDSの契約を行っていた欧米の金融機関に渡ったということです。そして一部の大手金融機関は100億ドル以上の公的資金をAIG経由で受け取ったわけですね。それが今回の収益に嵩上げされているということです。つまりは経常的なものではないということです。これから出てる欧米の大手金融機関はこの嵩上げ効果が出てくる可能性があるということですね。


ということは、新たな商業用不動産関連の不良資産が今後出てくる可能性が強いなか、このわずか1四半期のみの業績で今後の金融機関の収益を判断できるのかどうか、はなはだ疑問が生じるところではあります。


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