G20ロンドン金融サミットでの思惑。
G20財務相・中央銀行総裁会議が終了し、それぞれに意見を出し合いもめると思われていた会議も意見の相違はありましたが、そんなに大きな隔たりもなく終了し、共同声明も出されました。
その骨子は、
1.世界経済の成長回復まであらゆる必要な行動をとる用意がある。
2.優先事項は不良債権の処理による金融機関の貸し出しの回復。金融システム上重要な機関の健全性確保へあらゆる行動を取る約束を確認。
3.財政拡大は成長回復に必要な規模の継続した努力を約束し、IMFに行動の評価を
要請。
4.中央銀行はあらゆる政策手法を活用し、必要な間、緩和政策を維持。
5.新興国・途上国支援のため、IMFの資金基盤を大幅に強化する緊急性についての
合意。
6.ヘッジファンドに登録制を導入し、リスク評価へ適切な情報開示。
7.信用格付け機関に登録制を導入。
8.新興国・途上国はより大きな発言権と代表を有するべきで、2011年1月までに結論。
これをたたき台にして4月に開催される金融サミットでさらに具体的な発表がなされるかどうか、後世にロンドン金融サミットと呼ばれるような会議になるのかどうか、この数週間の各国の取り組みで決まっていくと思われます。
しかしひとついえることは、あきらかに英米の財政出動重視派と、独仏の規制強化派とのせめぎあいの様相を強く感じました。さらに新興国経済の疲弊が見られ世界不況からの脱出速度は、これからの米国の出方次第だと思いますし、米国もそれに対応すべく官民のバッドバンク構想の具体化などを打ち出してくることが予想されます。しかし基本は資金の供給をどうするのかということで、IMFの金売却や日本、中国の更なる資金援助期待(債権放棄も含む)、などでどれだけ貢献できるかにかかっているのかもしれません。
いずれにせよ、この数週間で大きく市場は動きだす可能性がでてきました。