円ドル相場の行方
先週からドル相場のことについて書いてきました。実際にドルということで考えると円以外の通貨に対してはドルは貿易加重平均でもそうですが、現在は下落しているというイメージはなく2008年の中ごろから大きく反転上昇に転じています。
これはまさに金融機関のドル短期借りが困難になったことで長期資産のファイナンスに当てることが出来なくなったことで、ドルを自国通貨で購入して貿易以外にも充当しているということなのでしょう、そしてその傾向は今年になってからも益々顕著に現れてきています。つまりはそれに当てるというドルの需要が勝ってきているということなのでしょう。
ドル円相場においてはどうでしょうか。 ようあく円キャリーの巻き戻しの円買いも終了してきており、逆に円安の動きが顕著になってきています。 ドルの買い戻しはもちろん実際にネットの貿易収支の赤字が続いていることで、実需のドル買いも多くなってきています。
この動きは当面続いてきており、テクニカルにはいったん102円程度までの円安を頭に入れておいたほうが良いのではないでしょうか。その動きとして今週は100円をトライする局面が出てくるのではないかと思っています。おそらく市場でも長引く国際的な不況から日本の貿易収支が4ヶ月連続で赤字になってきています。
まつよしさんもブログで貿易収支の悪化を円安要因として指摘していますが、日本の貿易収支は今後も悪化傾向を続けると考えます。おそらく欧米経済の低迷の長期化が顕在化し、日本の輸出産業も高く売れる品物の売れ行きはすぐに回復することはなく、輸出の伸びは期待できないことになり日本の貿易収支はかなり低い黒字のままで低迷することになるのではないでしょうか。このことを市場は敏感に感じ取っており、ドル円相場ももう少し円安に推移するのではとのシナリオを織り込んできているのではないでしょうか。