ドル円相場のこれから・・・
トヨタの金融子会社がファイナンスの難しさから、国際協力銀行に融資を仰ぐという記事が昨日でていました。これはなるほど資金の多様化を考えてるのか、さすがトヨタと見るのが普通の見方ですが、果たしてそうなのかどうか。3月は多くの企業の決算期末月という特殊要因もあるとは思いますが、天下のトヨタがファイナンスしずらくなってきているということを直視したほうがいいのでしょう。
現在の円安の捉え方もいまひとつピンと来ません。日本のファンダメンタルズの悪化が要因としてなどと、勝手なコメントをするアナリストが多いですが、日本のファンダメンタルズがそれでは昨年はよかったのでしょうか? どうもこれには違う側面から分析を試みたほうが良いかもしれません。
つまりは、ドルの需要が現在相当にあるのではないかということです。金融システムの崩壊が叫ばれている状況において金融機関は当面資金の出し手としての機能を果たすことができなくなってきており、特に米銀行は痛んでおりドル資金の融通が利かなくなっていることが要因と思います。したがって外貨準備の高い日本でさえその輸出の最大のメーカーであるトヨタがファイナンスできにくくなる懸念を抱えているということが現在の市場をよく反映していると思います。
つまりは新興国はそうですが、それ以外のOECD加盟国でもドルの資産を保有している国は数多くあります。円やユーロで資産を保有している国は余りありません。これがドル需給をタイトにしている要因です。通常では、このドル資産のファイナンスをやるためにドルの資金調達をしなければなりませんが、現状で金融機関が青息吐息の状態ではドルのファイナンスが出来なくなっています。これで仕方なくドルを買ってきてファイナンスする状況が続いており、ドル高の要因になっています。
これはドルが世界の基軸通貨である限りは続くことで、あの韓国でさえドルの資産は世界中で韓国の資産規模の50%を超えています。それが調達できなくなって来ているわけで、ドルが足らなくなってきているわけです。リーマンが生きていれば、韓国はリーマンからドル資金を調達できたわけですが、それも出来なくなりドルを買ってファイナンスしています。
これが現在のドル不足を招いているわけで、FRBのバーナンキもそれを承知の上でドルを刷っているわけですね。当然そのドルは回りまわってまた米国に帰ってきますから。
アルゼンチンなどは、その還流システムが構築できなかった(基軸通貨ではないので)ので国家破産したわけです。したがって3兆ドル程度を刷っても、外に出るドルを管理できればドル崩壊にはつながらないと思うのですが。・・・・・
この傾向はこれからもますます強まってきており、ドル通貨が大幅に下落する要因はないと思いますが・・・2つの国を除いては(しかし、オバマはすぐに国務長官をその国に派遣していますよね、もうひとつ別の用件を携えて)