Tke World Is Curved (曲がり屋状態にある世界経済)
バブルの清算については、いろいろなところでいろいろな学者が言っていますが、いったい世界中でどういうバブルが存在するのか、そしてどのくらいの規模になっているのか? よくわかっていません。 ここにひとつの本があります。
これはD.M.SMICkという人が書いた本です。スミックさんという人は、私がまだ外資系に勤め始めた20年以上前のころから、スミック・メドレーという有名な世界経済をマクロ的に分析するレポートの著者でした。
その彼が最近書いた本がこれ、WORLD IS CURVED です。邦訳はさしずめ曲がり屋状態に陥っている世界とでも訳しましょうか。
この本に書いてある内容を一言で言うと、世界の危機はひとつの危機(たとえば、サブプライムローンバブル破綻の危機)だけではなく、いろいろなバブル崩壊の危機が複合的に作用して世界を覆っているという内容の本です。
それではどんなバブルが存在しているのか。
1)サブプライムローン関連バブル(およそ1.5兆ドル)
2)新興国バブル(およそ5兆ドル)
3)クレジット・カードバブル(およそ2.5兆ドル)
4)商品市場バブル(およそ9兆ドル)
5)商業用不動産バブル(およそ25兆ドル)
6)外国為替等のデリバティブバブル(56兆ドル)
7)CDSバブル(58兆ドル)
ざっと見ただけでもこのようなバブルが世界には存在しており、その総額はおよそ200兆ドルと見積もっています。ここでその規模を他の数字と見比べて見ましょう。まず全世界のGDPの合計がおよそ50億ドル、有価証券の時価総額はおよそ100兆ドルといわれていますので、このバブルの総額がいかに大きいものであることがわかると思います。
そして現在その中の1)、2)、4)が破綻してるとみて良いのでしょうか。
もしこれら全部のバブルが破綻してくるとして、これらを元のシステムに戻すのに必要な資金は運用総額の約2.5%ていどもかかるといわれています。それでもおよそ5兆ドルの資金は必要との見方もあります。日本のバブル処理のときの金額はGDPの10%は費やしました。
では米国の銀行は通常時はどのくらいのキャッシュを保持しているのか??
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