先日の早稲田アカデミー・サマーチャレンジテストの保護者会にて、
校長先生から興味深いお話を伺ったので記録します。
「算数の入試問題はおおまかに「初見問題」と「典型題」の二種類です。
「初見問題」は知識や技能で解く問題ではなく、思考力が求められます。
(例に麻布中。)
つまり、初見でも試行錯誤して取り組む力が必要です。
対して「典型題」はある程度パターン化した問題で、
これはテクニックを身につけ、反復学習を行えば身につきます。
(例に女子学院中。)
ここ20年くらい、難関校の良問が標準校まで降りてきたため、、
典型題の数がとても増えています。
そのせいで低年齢からの通塾が必要になってきています。
ここで塾としても悩ましいのは、
いつからテクニック要素を詰め込むかです。
出来れば低学年のうちは、
ぱっと見で解けない、
試行錯誤をする問題に取り組ませたい。
それにより、高学年で臨むような「初見問題」に取り組めるような子を育てたい。
低学年のうちからテクニック重視の学習を行うと、
「それは習っていないから出来ません。」という子を育ててしまう。
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という訳で、
早稲田アカデミーでは小3前期までは思考系授業を行なってきましたが、
後期からはテクニック要素を取り入れた授業を始めます。」
だいぶ要約してしまいましたが、以上のようなお話でした。
我が家で取り組んでいる予シリ先取りも「典型題」学習ですが、
基本的に娘は事前解説なしで取り組んでいるので、「初見問題」学習に入るかな?
娘に感心したのは、
理解を掴めば、どんどんその理解を応用していけること。
納得するのに時間がかかったつるかめ算ですが、
その後は速さでも水量変化でも、
「これ、つるかめで解けるじゃん!」と解く姿に驚きます。
子どもってすごい!
こういった子どもの成長を手助け出来ることが教員生活の喜びでした
何はともあれ、
麻布も女子学院も受験する予定は全くない(というか無理!)のですが、
参考になりました。