僕は青森県人ですが南部の人間なので、津軽の事はよくわかりません。(南部の事すら、そこまで詳しくないですが)
勉強しようと思い立ち、太宰治が三週間ぐらいかけて津軽地方を旅し、
生い立ちを振り返りながら友人達と過ごした時の紀行文。
新津軽風土記とも言える作品「津軽」を読みました。
太宰作品の中ではかなり異質で、太宰治というよりも津島修治個人のパーソナリティーが色濃く出ていて新鮮でした。
すごくサービス精神が旺盛でチャーミングな人だと思いました。
世間のイメージとはだいぶ違うように思います。僕はより好きになりました。
津軽方面へ行く際は、これ読んで予備知識を入れておくとより愉しくなると思います。
太宰治自身をもっと感じるならば「思い出」という作品も合わせて読むとより人物像が見えてきます。
(あと余力があれば「道化の華」)
いろいろ落ち着いたら斜陽館に行ってみようと思います。
