牛久市、0歳からのこどもの成長を音で育み、音であそべる「るる音楽教室」講師、滝沢ゆみです♪

牛久市は8月30日が新学期。

この日レッスンがある子たちは、久しぶりの学校に疲れている子が多かったです。

そんな中、夕方の時間レッスンに来たHちゃん。

どうもいつもと様子が違います。



無言でうなだれて・・・・
「どうしたの?」と聞いたら、「疲れた」「学校だからね」「違うの。塾が大変だった」

なんでも夏休み毎日のように塾に行って、ピアノの練習大変だし、疲れるから、ピアノを辞めようと思うの・・・

と、話し始めました。

「毎日、塾に行くのは大人は出来ないよ。よく、夏休みの間頑張ったね。」

「勉強は好きなの??」

「先生が面白いから好き・・かな。
ママもパパも勉強しておけば、困らないって言ってるから、勉強は頑張るけど、ピアノは辞めるよ・・・」

将来は何になりたいの?

「保育士か、クレープ屋さん」



「保育士なら、ピアノはやっておいた方がいいと思うよ。クレープ屋さんなら、算数は必要だね。」

「うん・・・・・・ママに言ったら、ピアノはやっても辞めても、どっちでもいいって言われた」

「そうだね。Hちゃんが決めていいと思うよ。でも、それ、本当に勉強やりたいの?勉強たくさんして、そのあとどうするの」

少し突っ込んだ質問してみました。

ここで、ようやく本当の気持ちを話してくれました。

本当は、塾は行きたくない。
でも、辞めさせてくれないから、ピアノを辞めるしかない。そんなにたくさんはできない。
いっぱいいっぱいになってしまった様子。

好きな曲ならあっという間に弾きあげてしまうHちゃん。

塾を辞めるか、大好きなピアノを辞めるか・・というところまで精一杯頑張って本当に余裕がないようでした。



もし、受験をするなら、今、頑張ることは必要だと思うけれど、小学生時代にに必要なことが、塾でしょうか?塾に疲れて、やる気がないのに、やり続けなければならないことでしょうか?

医者になりたいなど、勉強する目的があるなら、本人は、勉強を頑張れると思います。目的があるので。

その家庭の方針もあるかと思いますので、一概にこうだよ!、とは、言えないけれど、私は、小学生のうちは、好きな事を見つける期間だと思っています。

好きなことを伸ばすために、そこに向かって行くために「自分で進む力」「やり遂げること」「困難があっても乗り越えて行く力」や考え方。

そんなものが身につく大切な時期だと思っています。

みんなが塾に行ってるから行く。
塾に入れておけば勉強は安心。
では、自分でどうしたいのか?考えること。
その考えることが、自分で決めたことでないと、その反動は、必ず思春期にやってきます。

思春期は、自分というものを確立して行く時期。

その時期に、色々なことに疑問を持ち、自分の人生を見つめ、違うこと思ったことを修正していきます。

だから、自分で決めて行くことが大切。



親がレールを引いた道だと、いつのまにかレールが二本に別れます。

その別れた時に、うまく一本のレールに移行できるよう、または、始めから一本のレールを歩かせてあげられたら、こどもがやりたいと思うことを実現して、充実した人生を送れるのではないかな?と、思っています。

こどもの幸せを願うのはどこの親も同じ。

でも、こどものやりたいことを、こどもに決めさせて、応援して行く。
世の中の流れに反しても、それがこどものためになると思うなら、見守り、支え、応援して行く。

そんな視点を持って、この問題を解決していってもらえたらなと思います。