腹水を抜き、少し楽になったようです。
そして少しゆっくり休んで退院しましょうと言われました。
この頃には既に力が入らず声も小さな声で聞き取りにくい状態でしたが、それでもまだ在宅で仕事をしていました。
やたらと炭酸水を飲みたがる状態で病院でもほとんど寝て過ごしていました。
どんどんと足腰が弱り歩いてトイレへ行くのも困難な状態で車椅子を使っていました。
相変わらず胃ろうからの漏れは酷く病院ではチューブをつないでいました。
朝晩1日2回顔を出していましたが弱っていくのは目に見えていましたね。
次の退院が最後になるだろうと覚悟もしていました。
入院から10日たった金曜日6月7日。
私は仕事をしていました。
主人から電話がありました、「週明けの月曜日に整形外科を受診してから退院やって、胃ろうなどの説明したいから明日何時に来れるか?聞いてって!」看護師さんに頼まれたそうです。
「休みやから何時でもいいよ、合わせます
」その後に「14時よろしく」とラインが入りました。
その日も会社帰りに病院へ寄りました。
ウトウトしていて「眠い?」と聞くと眠いと言うので「明日退院だしなら昼過ぎに来るから帰るね」と話して帰りました。
まさか、まさかこの、会話が正常な主人との最後の会話になるなんて思ってもみませんでした。