普通の高校生はその年の3月に普通自動車免許を取り 4月には四トントラックに乗る 若葉マークの危なっかしい運転手だった 会社の整備工場では全身真っ黒になってトラックの下を這いずり回った 車検に来た大型トラックの下に潜り 錆びを落として エアスプレーでフレームを再塗装する 目の周りはマスカラを塗ったようにパンダ目になり しばらくは黒い痰が出るほどペンキを吸い込んだ 大型トラックを『車庫入れしてこい!』と言われたけどどうしたらいいかわからず 時間と冷や汗だけが流れた 溶接バーナーの使い方がわからなくて オジサン達に『俺より六年も長く学校行ってるのに こんなこともわからんのか!』などとからかわれたり… その会社は吹き溜まりみたいなトコロで 一癖二癖ある偏屈たちがひしめき合ってた 元ヤクザ 元ボクサー 元自衛官 などなど そんなトコロに高卒すぐのボウヤが入ってきたらかなり異質だったんだろう 『なんでこんなトコロ来てん?』いつも言われた なんで? 特に理由はなかった クルマが特別好きなわけでもないし 今考えてもよくわからんが 仲間の証人の旦那さんがそこに勤めてて なんかクレーン運転手ってかっこいいかな…と 建設の奉仕とか もしかしてハルマゲドンの後に役立つかな?…と 漠然とした動機だった なにかしないと駄目だフラフラしてたらいけないという脅迫観念もあったけど…
クレーン車の運転手としての現場はつらかった 単身ひとりで現場に乗り込む 現場は朝8時に始まるから平均して2時間前には会社を出発する 現場の作業員と打ち解けるのに苦労した 打ち解けてなかったけど…クレーンのフックに捕まってやたら高い所へワープしたがるブラジル人(人を吊るのは違法行為だけどお客さんの要望だし仕方ない)汗だくのTシャツからうっすらと彫りかけのモンモンが透けてる僕より年下に見える兄ちゃん…(その年齢でいったいどんな人生やねん!?)
僕は今でも街でクレーン車を見かけたら常に注意してる いつ吊り荷が落ちるかわからないし 荷重オーバーでクレーンが倒れてくるかわからないし(よっぽど大手ゼネコンの管理のしっかりした現場でない限り クレーン車のリミッターは切れてます 倒れる倒れないかは運転手の腕次第なんですよ 皆さんも工事現場にはくれぐれも気をつけて 自分の身は自分で守りましょう)不思議なことにその頃 僕のエホバへの信仰心はマックスになった。
クレーン車の運転手としての現場はつらかった 単身ひとりで現場に乗り込む 現場は朝8時に始まるから平均して2時間前には会社を出発する 現場の作業員と打ち解けるのに苦労した 打ち解けてなかったけど…クレーンのフックに捕まってやたら高い所へワープしたがるブラジル人(人を吊るのは違法行為だけどお客さんの要望だし仕方ない)汗だくのTシャツからうっすらと彫りかけのモンモンが透けてる僕より年下に見える兄ちゃん…(その年齢でいったいどんな人生やねん!?)
僕は今でも街でクレーン車を見かけたら常に注意してる いつ吊り荷が落ちるかわからないし 荷重オーバーでクレーンが倒れてくるかわからないし(よっぽど大手ゼネコンの管理のしっかりした現場でない限り クレーン車のリミッターは切れてます 倒れる倒れないかは運転手の腕次第なんですよ 皆さんも工事現場にはくれぐれも気をつけて 自分の身は自分で守りましょう)不思議なことにその頃 僕のエホバへの信仰心はマックスになった。