先日、「ゴジラー1.0」の映画のことを書きました。娯楽映画ですが、特攻隊の生き残りの主人公が出て来ました。太平洋戦争の敗戦直前から直後の時代背景でのストリーです。そこに違和感がありました。うーん、戦争も娯楽映画の背景なんだと。

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私も子供の頃は軍国?少年で、少年サンデーやマガジンには第二次世界大戦の兵器や戦記が載っていました。「ゴジラー1.0」には旧帝国海軍の試作戦闘機である震電まで出て来る。これが震電です。


昔、高校生の頃に見た戦争映画に「空軍大戦略」というのがありました。史実に基づく映画です。ナチスドイツがその空軍力で英国を制圧しようとして失敗する映画。というか、劣勢な英国空軍が如何に戦い抜いたかという映画。娯楽映画とは言い難い。



その後に、「バトル・オブ・ブリテン」という映画が上映されました。「空軍大戦略」と舞台は全く同じ。何が違うか?と言えば、英国空軍には他国籍のパイロットが動員されことを描いています。主人公はポーランド人。ソ連とナチスドイツに国家を滅ぼされたポーランド人が英軍パイロットして戦う。史実です。英国人パイロットが多数戦死して外国人を動員しないと防空戦闘機が稼働しない。ポーランド人、チェコ人、カナダ人など。凄まじい戦争だったことを描いている。



今はロシアがウクライナ戦争をしています。欧州のこういう歴史を思うと、なんとも言えない。だからこんなリアルで凄まじい映画ができあがる。一方、「ゴジラー1.0」は娯楽映画です。戦争も舞台背景でしかない。平和な日本の描く映画なんだなと。