ドーハの悲劇を知る若者は少ないでしょう。31年前ですから、今の森保監督はドーハの悲劇の原体験者ですけどね。今回、イラクにドーハで負けたけど、まあ全然違う。森保監督はサンフレッチェ広島に所属しJリーグへ。主にプロ野球阪神タイガースのファンの私もこの「ドーハの悲劇」は見ていたなあ、、、その頃の日本のサッカーと今は全然違う。次元が違う。別に当時のサッカー選手をバカにするわけではないです。まだサッカー文化が未熟だったんでしょう。個人技は別としてチーム組んで行うスポーツ競技は文化そのもの。サンフレッチェ広島では印象深いのは英国のバクスター監督です。彼はサンフレッチェ広島を第1ステージ優勝させた。その彼が日本のサッカー選手を初めて見て驚いたのは、個人技スタンドプレーが多くて、チームとしてなってないこと。日本選手は自然にチームプレーが身についていると思っていたら、全くそうじゃなかった。武士の国なのに?と訝ったと。彼は徹底的に規律を重んじるサッカーで個人のスタンドプレーを矯正し優勝に導いた。

当時はそういう時代だった。今は違う。日本にはちゃんとサッカー文化が育った。

 

今回は前半のイラクのスピード幻惑作戦に圧倒されたのでしょう。圧倒されて二点の失点は大きかった。後半になれば日本が攻勢に出ると思っていたけど、ちょっと間に合わなかった。時間が無かった。それだけが敗因。前半に一点でも返しておけば勝った試合だろうけど。幻惑されたな。ドーハの悲劇ではない。イラクのスピード攻勢タクティクスにまんまとヤラレタ。