2020年の学習指導要領改訂に向けて、ECCではどのようにして対応していくのか 

 まず、新しい学習指導要領は、幼稚園では30年度から、小学校では、30年度からの移行期間をおいてから32年度から、中学校では30年度からの移行期間をおいてから33年度から、高等学校では31年度からの移行期間をおいてから34年度から年次進行で実施予定とされています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384662.htmより 

 つまり、一気に改訂ではなく、段階をおいての改訂という事で、一気にすべてが変わる訳ではないという事を押さえておくと、分かりやすいと思います。 ちなみに、移行期間中には、教科書検定、採択、供給という準備もされていくので、場合によっては、兄弟間で教科書が違うものになるという事もあるので、上の子の教科書で次の学年の予習という事は出来なくなるので要注意ですね。

 ※特別支援学校学習指導要領も同時期に変更という事です。
 

 今回の改定では、「教育基本法、学校教育法などを踏まえ、これまでの我が国の学校教育の実践や蓄積を活かし、 子供たちが未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成。その際、子供たちに求められ る資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する「社会に開かれた教育課程」を重視。」(幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイントより)という事で、社会性を育む事を重視していくのではないかと考えられます。
 

 21世紀はグローバル社会です。そしてデジタル社会です。
 今までよりもより簡単に海外の人とつながることが、SNSで出来るようになりました。今までの大人の常識では測れない事がどんどんと出てきています。そんな社会の中で、子供たちの教育も今後ますます変化せざるをえないでしょう。 子供たちに求められるであろう、21世紀型能力を大人たちがしっかりと理解し、伝えることが今後の課題として上がってきます。

21世紀型能力

 ① 思考力 を中核とし, それを支える ②基礎力と, 使い方を方向づける ③実践力 の三層構造
(国立教育政策研究所) 

☆従来の教育 
「読み書き、計算」 これまで積み上げてきた知識と技能→公式と正解
問題にたいする解答と処方箋を与える

 ☆21世紀型の教育
「社会変化対応力」未知の問題に答えが出る→自力
知っていることを答えとして当てはめるのではなく、新しい答えを提案できる力を育む

 

 個人的見解としては、想像力の強い子供にとってはとてもいい教育といえるが、想像力が育っていない子達には厳しい教育になるかもしれません。今までのいわゆる勉強が出来るタイプではなく、真の賢さが求められる学校教育に変えていこうとしているのでしょう。 

 英語教育の変化
 

小学校教育 
 小学3年生から外国語活動が必須化
 小学5・6年生からは評価がつく教科に

目標語彙数 300語から600~700語に
 

中学教育
「読む」「書く」学習にプラスして、英語で英語の授業を行う事が基本に

目標語彙数 1200語から1600~1800語に
 

高校教育
 英語で発表や討論する授業に→国際共通語としての話せる英語力が求められている

目標語彙数 1800語から1800~2500語に 

大学入試の変化
 2020年1月を最後に、センター試験の廃止
 外部試験活用(各英語能力判定試験)

高等学校基礎学力テスト(2019年度から試験的に開始) 

大学入学共通テスト2021年1月より
「知能・技能」から「思考力・判断力・表現力」を中心とする評価へ
選択式+短文記述式へ(将来的には長文記述式へ)

 

これらを踏まえた、ECCの今後の教育目標

 

 世界標準の英語力から英語のその先へ
 

21世紀型能力「基礎力」「思考力」「実践力」+グローバルコミュニケーション能力「多様性の受容」「共生」=21世紀を生き抜く力
  

 今まで通り、会話に必要な4技能を大切にしていきながら、より自力で学ぶ姿勢を鍛える教材へと生まれ変わります!(小学4年生以上対象)  

 教師として、これからを生き抜く能力についての勉強も並行しながら、一人ひとりの個性に対応できる少人数クラスを継続。 また、ハロウィンやクリスマスのイベントを通して、他のクラス生との交流や、普段出来ない事(芋ほりやワークショップ)を経験出来る場所としてもより力を入れていきます。 そして、アナログの考え方も大切にしていく事で、より深い人間性を形成できるお手伝いになれば、とも思います。

 大人クラスも開講していますので、今後の仕事に役たつ英語力を身に着けることもできます。学校の先生も高い英語力を求められるようになってきています。分かりやすい、丁寧な指導で能力アップのお手伝いをしていきたいとも考えています