こんばんは。
お久しぶりです。今日は2025年の順位予想を振り返っていきます。
開幕前に順位予想をしていましたので一球団ずつ見ていきます。
セリーグ
1位阪神 予想4位
セリーグを圧倒的な強さで制した阪神。個人的には主力以外の層の薄さを理由に4位予想していました。しかし要所に強い勝ち切る野球を展開したのと他球団が弱かったのもあって断トツ優勝という結果に。
先発は村上・才木くらいで大竹も研究されて怪しいかも、と思っていましたが彼らが素晴らしい成績を残し伊原・デュプランティエ・伊藤将も想定以上の活躍。リリーフも及川・石井が0点台という驚異の数字を残し岩崎・桐敷らも奮闘しました。ドリスや畠にしても良い意味で想定外だった投手が多かった印象です。正捕手坂本の好リードや守備の安定も大きいですね。
打線は森下・佐藤が打ちまくり近本・中野・大山・坂本も役割をしっかり果たしました。ここで挙げた野手6人が阪神の軸であり、誰か1人抜けるとガタッと崩れそうだと思っていましたが、誰も抜けなかった。藤川監督の采配も悪くなく、打線も基本は固定されていたのでよく繋がりました。
ただ日本シリーズではソフトバンクと力の差を見せつけられることになりました。
2位DeNA 予想2位
先発はジャクソン・ケイが昨年から安定感を増し東と共にローテの要となりました。石田裕や平良も悪くはなかったけれどローテを守ったわけではなく、復帰のバウアーは4勝10敗。リリーフは更に苦しく、例年通りの伊勢頼み、入江・ウィック・森原・坂本も良いときはありましたが離脱したり調子を落としたり。宮城は良かった、あのカーブは威力ありますね。
打線は蝦名・佐野・桑原はシーズン通して活躍しましたが宮崎・牧は離脱、筒香も前半はさっぱりでした。打線が機能せず前半阪神に大きく引き離されたのが痛かった。林・石上で二遊間が固まった終盤は強さを見せましたが結局CSファイナルで阪神に3連敗。
番長監督はお疲れ様でした。5年間で4度Aクラスに入り昨年は下克上日本一。優勝はできなかったけれど素晴らしい仕事を果たしたと思います。
3位巨人 予想1位
先発は山崎以外は期待に沿う成績を残せず。特に戸郷はこれまでで一番苦しいシーズンだったでしょう。井上もあんなに素晴らしいストレートを持っているのにね。リリーフはライデル加入で勝ちパターンが強化されただけではなく田中瑛・石川という計算外の新戦力も躍動しました。中川・船迫・ケラーなどがもう少し安定していれば完璧でしたが。
打線は岡本離脱で苦しみました。泉口が覚醒しキャベッジ・岸田・中山はなかなか活躍しました。ロマン砲リチャードも面白い存在でしたが全体的には苦労した印象です。
投打が噛み合わないシーズン、終盤の失速で本拠地CSも逃してしまいました。
4位中日 予想5位
先発は大野が大復活。エース高橋、13年目にして進化した松葉と3人が軸となりました。しかし柳が離脱するなど頭数は不足していました。リリーフは抑え松山が素晴らしい活躍、清水や齋藤もよく投げました。しかし橋本・藤嶋・マルテ・勝野など不安定で勝ちを手放してしまう場面もあり、全体的には苦しい台所事情でした。
反対に打線は課題とされてきましたが大幅に改善されました。岡林・細川のみならず上林・ボスラー・山本・田中・ブライトらも良い働きを見せましたね。正捕手にルーキー石伊がハマったのも大きかったでしょうか。守備型との評判の割には打てていました。
物議を醸す作戦もありましたが貧打のチームは脱出、しかし投手が苦しく結局4位でした。阪神に唯一勝ち越したし昨年までの最下位続きよりはマシですが。
5位広島 予想3位
先発は床田・森下・大瀬良の三本柱が援護もありませんでしたが思うような成績を残せず。床田は終盤以外は良かったですが、打低なのでもう少し抑えて欲しいところ。森下は要所に弱く援護もなし、6勝14敗に終わりました。他の先発は森が奮闘、玉村・高は悪くなかった。リリーフは栗林が春先苦しみ、ハーンも不安定で彼らで落とす試合が多かった。島内・森浦は安定しており、彼らが後半戦は勝ちパターンを担いました。
打線は中村奨・ファビアン・小園の活躍で昨年よりは向上しました。ただ末包・坂倉は不振、昨年ブレイクの矢野も苦しみ得点力はそこまで上がらず。打線も守備もコロコロしすぎて勝ち切れないチームになりました。
投打共にどん底になった7月・9月以外はわりと勝てていましたが、もったいない試合も多くダメな月の失速が酷かったですね。
6位ヤクルト 予想6位
先発はまともに投げたのは吉村・高梨くらい。山野が成長を見せたり奥川が復帰したりしましたが結局打低の現状では物足りない数字でした。小川・高橋がしっかりしないと。石川もさすがにしんどいです。リリーフは勝ちパターン大西・矢崎・星・ルーキー荘司が安定していました。石山や田口、松本も悪くなかったですが他の投手が酷すぎる。先発が早く降りてリリーフが出てくると一気に試合が壊れてしまいます。
打線は村上不在が長くオスナ頼み。茂木はFA加入から活躍していましたがいつもの負傷離脱。内山・岩田ら頑張った若手も多いですが全体的には物足りない。投手をカバーできる打線ではなくなっています。
ずっと最下位独走でしたが終盤村上復帰と勝ちパターンの安定で5位と1ゲーム差まで戻しました。高津監督は今年限り、連覇し日本一にもなったけれど他はBクラスと波は激しかった。でも連覇した時の手腕は見事でしたよ。
続いてパリーグです。
1位ソフトバンク 予想2位
序盤は投打共に苦しみ最下位でしたが、ロッテ益田を二死から打ち込んだサヨナラ勝ちと交流戦優勝で勢いに乗り日本ハムを猛追、追い越しました。その後も食らいつく日本ハムとの激しい戦いを制し連覇、日本一を掴み取りました。
先発は10勝投手4人、有原・モイネロ・大関・上沢が安定していました(有原は怪しいが)。リリーフも昨年勝ちパターンを担ったヘルナンデス・オスナが不安定な中樹木トリオ(松本・藤井・杉山)が支えました。その他のリリーフは微妙でしたが勝ち切る野球が出来ていました。海野が正捕手として信頼を得たのも大きいですね。
打線は柳田・近藤が離脱期間が長く山川も確実性が落ち、栗原も出遅れ。厳しい状況でしたが周東・柳町・牧原・野村・川瀬らが良い働きを見せました。復活し4番を担った中村晃も成績はそこまで目立ちませんが勝負強さで打線を支えましたね。日本シリーズではシーズン中穴を埋めた選手と戻ってきた選手が融合。阪神を圧倒しました。
2位日本ハム 予想1位
優勝できそうな流れでしたがソフトバンクが強すぎた。打線の爆発力では上回りましたが安定感では劣りました。CSファイナルでも互角の勝負でしたがあと一歩でしたね。
先発は沢村賞の伊藤・北山・達は好投しましたが加藤・山崎・金村といった計算したい面々が不安定。リリーフも齋藤が出てきましたが年間通して安定した投手がいませんでした。田中・柳川は数字は良いですがずっと一軍にいたわけではない。そこで先発完投にこだわり痛い敗戦もありました。
打線は両リーグ一の爆発力。二冠レイエスにユーティリティ郡司、清宮など。フルで出た選手は少ないですが皆一定の結果を残しました。不振の松本剛にこだわりすぎたのでは?というのは言われていますが。
3位オリックス 予想6位
先発はFA加入の九里が11勝、ただエスピノーザや宮城はローテを守りながらどこか物足りない成績。不運な怪我もありましたが曽谷、あと田嶋にはもう少し投げて欲しかった。山下はコンディションがそろそろ安定してくれば良いんですが。リリーフは先発以上に苦しかったですね。勝ちパターンのマチャド・ペルドモは不安定でしたが他のリリーフはもっと不安定。才木やトレード加入の岩嵜は良かったですが既存のリリーバーが…。
打線は得点力が上がりました。太田が大きく成長し若月・西野・杉本・紅林・中川も素晴らしい活躍。西川は首位打者取れそうでしたが二度の離脱が痛かった(カープ時代と同じじゃないか)。廣岡や頓宮も良かった時期があり、打線は本当に活発なシーズンでした。
投手は想定外の苦しみ、打線は想定外の爆発。意外だらけの1年、ソフトバンクには弱かったですが他チームには互角以上の戦いでAクラスに返り咲きました。
4位楽天 予想5位
先発は規定到達なし、藤井・岸・古謝らが主にローテを担いましたが安定感はありませんでした。早川の不調が痛かった。そこでリリーフに負担がかかりましたね。西垣や復活の西口、藤平・鈴木翔らが奮闘しました。彼ら、特に便利使いされた西垣が怪我しなくて良かった。
打線は迫力不足、村林・中島・黒川・ルーキー宗山は躍動しましたが辰己・浅村・小郷といった主力の不振が痛かったです。そこで途中補強したメジャーホームラン王のボイトが想像以上の活躍、特に3割打ったのは驚きました。個人的には黒川がついに開花して嬉しい。
全体的に駒不足、それでもリリーフは頑張り打線も機動力を見せて粘り強く戦いました。最近の楽天はずっと4位ですが戦力の割には頑張っているのか?
5位西武 予想4位
先発は今井が柱となり、隅田・渡邉・高橋光成がローテを守りました。しかし隅田と高橋はもっとできるはずだし昨年の新人王武内も負傷の影響か苦しみました。リリーフは抑え平良に繋ぐ中継ぎが課題でしたが、山田・ウィンゲンター・甲斐野が活躍。山田は甲子園での活躍も思い出されましたが花開きましたね。
打線は昨年の惨状よりは向上。ネビン・西川・渡部聖の活躍が目立ちました。長谷川や滝澤も昨年よりは良くなりましたがまだ向上の余地があります。あとは中核を担うべきトノゲンが苦しみました。大ベテラン中村も最初は良かったんですが代打起用が多く調子を落としました。
序盤はAクラスでしたが打線の更なる奮起が求められる夏場に失速。ベルーナドームの暑さにこの原因は帰結するのか?シンプルに力不足だとは思いますが。
6位ロッテ 予想3位
先発の軸となる種市・小島が序盤から苦労。ボスは無援護から崩れサモンズやFA加入の石川柊も不安定でした。種市は後半素晴らしい活躍でしたが時既に遅しといったところ。リリーフは益田が不安定、5月序盤の九回二死から逆転サヨナラ負けがソフトバンクに勢いをもたらし逆にロッテはどん底に真っ逆さま。横山・高野は良かったんですが、鈴木など他の投手は軒並み不安定な内容。中森は腰の負傷から戻ってきませんでした。
打線は主力がパッとせず、最下位低迷で山本・寺地・上田・ルーキー西川など若手が積極起用されました。ただ飛び抜けた数字を残したのは西川だけ、最下位脱出とはなりませんでした。
金子誠の左遷とサブローヘッド就任で未来への道筋は見えましたが勝つための野球にはなっていなかった。吉井監督は退任ですがそこまで責任があるようには思えません。チーム作り、ビジョン2025の失敗です。
両リーグ合わせて当たったのはDeNA・ヤクルトのみ。いつも通り酷い的中率でした。
セリーグは阪神の野球がしっかりしていたのと他のチームが弱かったのもあり阪神断トツ優勝。
パリーグはソフトバンクと日本ハムの二強、ソフトバンクが制しました。ただソフトバンクは怪我人続出でも最下位から這い上がる強さを見せ、日本ハムは夏までは優勝できそうな流れで競り合いで負ける。日本ハムは勢いがあるけど地力はソフトバンクが上と言えるでしょう。
日本シリーズはセ・パの実力差が出たと言うべきなのか。強く振れる選手が多いパリーグの良さが出ました。セリーグは基本的に繋ぎの意識が強いですが、パリーグはパワーピッチャーに対抗して強く振る。昭和プロ野球では陽の目を浴びず豪快な野球に走ったパリーグの名残なんでしょう。セリーグは目の前の1勝が強く求められる傾向にあったと考えればこのセ・パの違いも見えてきます。単なる私の憶測ですがね。
カープもロッテも采配・選手共に冴えない1年でした。特にカープはもったいない試合が多かっただけにAクラスに入れたように思えますね。
今年は苦しみましたが、来年はどちらもAクラスの目は十分あります。阪神・ソフトバンク・日本ハムの壁は高いですがその前まで行くのは難しくないはず。
それでは。
