過日、都内某マンションで女性看護師殺害と女装男性殺害の連続殺人事件が発生した。


第一被害者も第二被害者も鈍器で後頭部を殴打され殺害されたことが判明していることの他に、第一被害者である30代看護師の被害者の他に別の毛髪が発見された以後、事件解決に繋がる有力な情報は得られていない。


第一被害者の女性看護師の愛人の供述により、被害者もまた臓器売買の闇取引に関わった可能性も視野に入れて捜査をしている。 
    

警視庁捜査一課では、第一被害者の女性看護師が殺害される直前の足取りを追って捜査範囲を広げていた。


そんな中、第一被害者である30代看護師の被害者が頻繁に通っていた店が判り、神奈川県警の警部と合流し、事情聴取することになった。


既に警視庁捜査一課のローラ警部の部下は、待ち合わせ場所の店に着いていた。




「ローラ警部遅いな~。神奈川県警の警部も遅いな~。もう3時間も過ぎてるんだけどな~」



その時である。ローラ警部の部下の元へ一方通行を逆走しながらジープが爆音立てて近づいて来た。


ジープを停め、男は降りてローラ警部の部下へ熱く語った。



「人生はサバイバルなんだよ。はっはっはっ(笑)」


「失礼ですが、どなたですか??」


「失敬!!私は神奈川県警の藤岡弘、だよ。はっはっはっ(笑)」


「あ~!!失礼しました。今日ご一緒に同行してくれる藤岡警部ですね!!宜しくお願いします!!」


「おいおいおいおい。あそこに駐車違反している車があるじゃないか!!すぐどかせたまえ!!」


「いや~。藤岡警部??藤岡警部が乗ってきたジープ逆走してきて、しかも今ここに路上駐車してますが??」


「細かいことにこだわってはいけなんいだよ!!人生はサバイバルなんだから!!はっはっはっ(笑)」


「え!!藤岡警部??」



セシルマクビーをコーデしたローラ警部が二人の元へ3時間遅れでやって来た。



「ヤッホー♪ローラだよ~♪みんな元気~♪フフッ♪」


「ローラ警部!!また遅刻ですよ!!3時間何してたんですか!!」


「モカとおしゃべりして、ココナッツとおしゃべりして、メダカとおしゃべりして、プリンとパンケーキを食べてきたの~♪フフッ♪」


「警部!!それじゃまるっきり休日じゃないですか!!神奈川県警の警部も来ているんですよ!!」


「あーーーー!!!!このひとーーーー!!!!」


「神奈川県警の藤岡弘、です。はっはっはっ(笑)。今日は本庁の方と合同捜査と聞いてね。溢れる正義の血が騒いでいるんだよ。全国のちびっこの模範とならないといけないからね~??はっはっはっ(笑)」


「藤岡弘、さん♪♪♪何言っているかサッパリわかんないけど大好き~♪♪♪フフッ♪」


「まー、挨拶はそれぐらいにしておいて、被害者がよく立ち寄っていた店がここなんです。話を聞いてみましょう」


「は~い♪わかったー♪ローラがんばるねー♪フフッ♪」



警視庁捜査一課のローラ警部と部下、そして藤岡警部の3人は、店内へ入った。



「すみません。警視庁のものですが、少しお尋ねしたいことがありまして、お伺いしました。」


「うーん。これは潜入捜査だな。はっはっはっ」


「藤岡警部!!警視庁って言ったから潜入捜査じゃないです。バレバレです!!」


「ヤッホー♪ローラだよ~♪みんな元気~♪フフッ♪」


「あれ??あなたは科学捜査研究所の栗原さんじゃないですか??」


「すみません。双子の兄がいつも皆さんのご迷惑ばかりかけて、本当にすみません。私たち双子なばかりに空気を悪くしてすみません」


「わー!!いきなりネガティブー!!じゃあ、あなたも栗原さんなんですね??」


「同じ栗原の名前を語って本当にすみません。私は名前を名乗る価値もない人間ですから」


「わー!!!!続けざまにネガティブ発言!!」


「わー♪ここのお店インディアンがいっぱ~い♪インディアン嘘つかな~い♪フフッ♪」


「君、この店には武道で使う刀は置いていないのかね??人生はサバイバルだから武士道には必要なんだよ。はっはっはっ」


「ローラ警部も藤岡警部も被害者の関係とかについて聴取しましょう!!」


「あーーー♪こんな所に羽があるー♪ローラ、羽根布団大好き♪フフッ♪」


「あのーすみません。都内で起こった女性看護師が殺害された事件をご存知でしょうか??」


「ええ。知っています。テレビで観ましたから。私がテレビとかを見てはいけないと思っているんですが、つい魔が差して観てしまいました。」


「わーー!!!!質問の回答もネガティブ~!!!!その人がよくこの店に来られていたということについて聞きたいのですが??」


「君。何でここには。刀がひとつも置いていないんだね??日本男児として恥ずかしくないのかね??」


「あ!!なんかあそこで黒くて大きなのが動いているよー??フフッ♪」


「警部!!あっ!?あれは、ゆるキャラの【くまモン】じゃないですか??」


「はい。先月からこの店へ派遣で来て働いている【くまモン】です。私なんかがこんな小さな店で従業員を雇うのは到底不釣合いだと十分承知していますが」


「わー!!!!ゆるキャラグランプリの【くまモン】がいるのにも関わらず、めちゃめちゃネガティプ!!!!」


「あのね??ローラ思ったんだけど、少しだけセクシーな感じするよ~♪フフッ♪」


「それを言わないでください。その言葉が一番嫌いなんです。」


「あの~話元に戻しますが、被害者はここに来たときのこととか何か覚えていますか??」


「おいおいおいおい!!何なんだ!!あの黒豆の大きい物体は!!」


「藤岡警部!!さっき【くまモン】だって言いましたよ!?今は【くまモン】は事件に関係ないですから!!??」


「すみません。私が雇っている従業員が皆さんのご迷惑をおかけしてしまって、この責任は全部私が店をやっているからなんです。私は使い捨てのような雑な存在ですから」


「わー!!!!超ネガティブ発言!!!!栗原さんには何の問題もないですから!?」


「あー!?なんかあそこで【くまモン】が通り抜けられなくて困っている~♪なんかダッサ~イ♪フフッ♪」


「おいおいおいおい!!君!!大丈夫かね!!人のために働くということは、とても大切なことなんだよ!!しかし、君は何でこんな大きな黒豆みたくなってしまってまで働いているんだね!?」


「あのーすみません。ローラ警部も藤岡警部も栗原さんの話を聞きましょうよ??いま身動きできない【くまモン】はおいといて」


「君の名前は【くまモン】って言ってたかな??生きて生きて生き抜くためにたくましくなれよ!!!!人生はサバイバルだからな!!あなどるなよ!!」


「ねー??ねー??このお店は何のお店なの~♪フフッ♪ローラ知りた~い♪フフッ♪」


「ネイティブ・アメリカンの店になります。ネイティブ・アメリカンじゃないのにこんなお店しててすみません」


「ネガティブ・アメリカンなの~♪やっぱり~♪オッケー♪フフッ♪」


「警部ーーーーーー!!!!!!」




警視庁捜査一課のローラ警部と部下、そして藤岡警部の変なやりとりをしていたせいで、翌日の11時までお客が誰も入って来れない状態であった。


勿論、有力な情報は何ひとつ得られていない。




おしまい(続く??)