うちの会社には海外から留学生を受け入れて、日本の会社の仕組みを学ぶ制度がありあます。今年からその制度を始めて以来、僕たちのグループにインターン生を受け入れました。
迎え入れたインターン生はポルトガルから来た「ルイ」さんです。3ヶ月間だけですが、日本語学校に通学したので日本語もそこそこできました。
そのルイさんはチームは違いますが、ボクの席の目の前に座り毎日毎日うちの会社のシステムを勉強し、ひとりでプロジェクトを進めていました。でも仕事上、僕との接点が少なくあまり話す機会がありません。。。でもなんかのパーティの時に話すチャンスがあり、勇気をだして質問してみました。日本語で、、、
僕「なぜ日本をえらんだのですか?日本語はどうやってマスターしたのですか?」
と、
ルイ「日本語は日本のアニメーションで学びました。日本のアニメーションは凄いです。」
さらに僕は
僕「アニメーションは何を観たのですか?」
ルイ「”イニシャルD”です。」
ルイさんは思いっきりの「自動車オタク」くんでした。それから僕とルイさんの距離は縮まりました。車好きの上司を含めて車の話を沢山しました。上司はルイさんと平塚市にあるカートで勝負をしたそうですが、負けたらしいです。とあるサーキットのレコードホルダーの上司を負かしたことは僕もビックリしました。上司はとても悔しがり、「世界は広い」を連呼し、ルイさんにリベンジを申し込んでいたみたいです。
さてさて色々な驚きを残していったインターン生のルイさんは8ヶ月の研修を終え、来月には母国:ポルトガルに帰ります。彼はうちの会社で日本のテクノロジーを学ぶのが目的で来たのですが、最後は僕たちが彼から異国の文化や好奇心、価値観など色々な事を学ぶ結果となってしまいました。
僕は彼に「日本の素晴らしいテクノロジーはうちの会社だけではないですよ。もっと凄いテクノロジーがいっぱいあります」と最後に告げて別れの挨拶となりました。今ボクの楽しみは彼が母国に帰って活躍してくれる事です。きっと素晴らしいエンジニアになるに違いないと確信しました。単身で異国の地に学習来て、色々な事を学び、色々な場所に行き、色々な人と出会い、色々と吸収して行った彼には何か特別な力を感じました。僕だけではなくてきっとグループ員皆が、、、
良い刺激があった8ヶ月間でした。
そして会社としてこの制度の続行が先日決定しました。日本のいち企業が、若いひとりの学生により即決の判断を下しました。会社としても何かを学んだようです。