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ちょうど今年の正月あたりから、実家に居候している猫「みぃ」が現れなくなった。いっつもお腹が空くと家の窓や網戸を引っかきまわして餌を催促するのに、正月あたりからその音を聞かなくなった。

先日、実家に帰った際、母親から「みぃ」の訃報を聞いた。

うすうすは感づいていたこの結果。多分、家の皆が気づいていたはず。誰もが心配する素振りは見せてももう帰ってこないと感づいていたに違いない。
最後は近所の山の中で静かに過ごしていたらしい。猫の最後は誰にも見せないという話を思い出した。

 

ちょうど10年くらい前、突然と我が家に現れて家族みんなに頭を擦り付けてきたことを思い出す。まだ子猫だった。しっぽが短くて目の色が変わっている猫だった。

毎日、母親のごみ捨てについて行った。
僕や弟、爺さんが帰ってくるといつも家の門にいた。
冬場、駐車場に車を止めると真っ先にボンネットにのり暖をとる。
寝るときは軒下のダンボールの中。
数年前、大怪我をして首に縫った跡がある。
・・・

そんな「みぃ」。でも、もう会えません。
寂しくはありません。今は感謝でいっぱいです。

「みぃ。いっつもそばにいてくれてありがとう。あなたから貰った安らぎの時間は宝物です。またどこかで会えることを楽しみに家族共々、楽しみに待っています。本当にありがとう。また会えるその日まで。」