ボクの設計したモノの説明書を作成している協力会社の女性を雇っています。今日、その女性に度肝を抜かされました。
いつものように実験室に行くと小柄なその女性が、いつものようにディスプレイとにらめっこしていました。ボクはボクで実験装置の調整をしているとその女性に呼ばれまいした。
彼女「redさん。この画面みてもらえますか?画面を切り替えると画面のデザインが変わるんですよ。今やりますから見ていてください。」
カチ☆
私「・・・・・。」
彼女「分かりましたか?すごく微妙なんでよ~く。見ていて下さい。もう一度。」
カチ☆
私「・・・・・。ごめんさい。分かりづらいのですが、、、どこがどう変わるのですか?」
正直、脳トレを受けている感じです。理屈なしではお給料がもらえないうちの会社。就業時間中は左脳がフル活動ですが、ココに来て右脳を活動させるのはチトきつい。
彼女「ココのラインの太さが2、3mm変わるんですよ。連続して切り替えますから見ていて下さいね。」
カチ☆ カチ☆ カチ☆
私「おお!確かに・・・でも凄く微妙・・・って言うかこの製品不良品じゃん!!」
といったやり取りでした。
のべ100人近くの設計者・製造者が何千時間も見ている画面をスルーしてきたが・・・一人の女性に発見された不良。何かの本に「女性は男性に比べて右脳と左脳をつなぐ神経が太い」らしいことが書いてあったことを思い出す。それがいいとか悪いとは別として、「その差なのか?」と実感した。
ボクの上司にこのこと報告したが、製品として影響度が小さいから”問題なし”と判断。次期モデルに修正を行うことになりました。
でも彼女の発見は凄い。開発者でも試験者でもないのにこんな細かいところまで見ているなんて。。。僕は彼女を高く評価したいと思った。
さてさて同僚にこのことを話すと、「前日と同じ服装で会社に行けないな。絶対気づくだろうし、変な噂が立ち上るぞ!くわばら、くわばら」と失笑していた。まさにその通りです。