先日、大学時代に仲の良かったオートバイ乗りの友人が眠っているお墓へ行って参りました。彼は周りの空気を盛り上げてくれるいわば「ムードメーカー」的存在でとても暖かい人でした。そんな彼も10年くらい前に不慮のオートバイ事故でこの世から旅立ってしましました。 僕にはオートバイの事故でこの世から旅立った友人が4人います。「街中でこけてもう会えなくなった奴」「トラックに踏まれてもう会えなくなった奴」「レース中に肋骨を折ってもう会えなくなった奴」と様々。

 

 口より先に手が出るとっても怖い存在だけど、とっても仲間思いの優しい仲間達。いっつもオートバイに乗っている僕に「おっせ~よぉ」「邪魔!」「どけ!」等の暴言を笑顔で投げつけてきた。でもそんな君達はもうここにはいませんね。でもね「もし君達がまだオートバイを乗っていたら、くだらないオートバイ話で爆笑するのかな?」「もし君達に家族がいたら、独身の僕にどーでもいい家族自慢をひたすら話すのかな?」「もし君達に悩みがあったら、お互い苦悩を投げつけあうのかな?」「もし君達が……。」もしもしばかり。

でも、もし君達にもう一度言えることがあるなら…

「だいぶ錆びてきたけど君達からもらったオートバイの知識、経験や記憶は、僕の”頭のてっぺん”から”足の先”まで思い出と一緒に僕の中で生きてるよ。できるならまた一緒にオートバイで何処かに行きたいね。もしかしたらもう何処かで走っているのかな?小さい体で小さいオートバイにまただって一生懸命走っているのかな?でもねこれだけは言わせて下さい。楽しいかけがえのない時間をありがとう。僕もいつまでオートバイに乗り続けられるか分からないけど、可能な限り乗り続けるよ。笑顔で君達の暴言がまた聞けるような気がするからね。待ってるよ。」