
年末に学生時代に所属していたオートバイサークルの面々と忘年会をした。どこ行っても共通の話題が「結婚」「仕事」そしてこのメンバには「オートバイ」の話が加わり、花が咲く。
帰り際に”ハーレーダビットソン”の専属整備士である後輩に妙な事を言われた。
「Redさんは勝ち組ですよね。」
彼の中で僕は勝ち組らしい……「なぜ?」……きっと”昔から目指していたエンジニアになれて、転職して、お給料が上がって、キャリアアップを図れている”そう見えたに違いない。世の中、想い通りにいっていると感じているに違いない。TVとかで勝ち組は”いい会社”で、”年収うん万以上”で、”一等地に住んでいる”人達の事を持ち上げている。それと僕が重なりあったのかも知れない。。。
「本当にそうなのかい?」
僕は一瞬でも今の自分に満足していない。むしろ負けていると思う。その後輩にも。今の自分には他人に誇れるようなものを持ち合わせていない。昔はあった気がするけど、今はない。そんな僕のどこが勝ちなのか?分からない。もし後輩と僕に時間があったら、そこんとこを突き詰めたい気分です。
モータースポーツでいったら、第一コーナーを最初に飛び出したのがたまたま僕だっただけ…。その先のS字コーナーやシケインで順位がどうなるかはわからない。勝負は最後の結果じゃないの?もし勝ち、負けがあるとしたら、それは人として最後を迎える時に「最高だった」「もう一度やりたい」と思える人が勝ちではないかと思う。
そんな疑問を投げつけた後輩は、「明日も仕事なんで、この辺で失礼します」と笑顔で帰宅した。彼は大学卒業後に渡米、ハーレーの勉強し、今では立派な整備士。僕の中ではその後輩の方が、勝ち組です。ハーレーを語りだしたら、大学時代、ガレージで騒いでいた笑顔の君がそこにいるのだもの。今の自分を誇れる。あなたの方が勝ち組です。いや、優勝者です。
ここんとこ、ずっと一人きりだと、考える事も自分のことに偏る。もうやめよう。先に進まない。頭がおかしくなりそう。
明日で”三が日”は終わり。気分を切り替えて2007年を突き進む!後輩にためらいも無く「勝ち組です」と言えるように。