「糠に釘」
同じような言葉に 「暖簾に腕押し」「馬の耳に念仏」
何の手ごたえもない 効き目のない事
そんな意味で使われる ことわざ
別の意味でも 使われるのが「糠に釘」
糠漬けに 釘を入れる事がある
良く煮沸して 綺麗にした釘を 糠漬けに入れる
釘から出る鉄分が 糠漬けの野菜に染み込む
また その鉄分は 茄子の色を鮮やかにする
糠漬けが始まったのが 江戸時代らしい
それまでは 玄米をそのまま食べていたから
糠は出来ず 白米を食べるようになって 糠が作られた
栄養価の高い糠は 勿体ないので糠漬けが広がる
母が そんな話をして 何か小さな鉄片を
丸い陶器の糠漬け樽に 入れていた
ナスが 綺麗に漬かると聞いた事はあった
もう 数か月使い始めた 糠漬け容器
毎日 手を入れる
冷蔵庫に入れているから かなり冷たい
この暑さ 冷蔵庫に入れなければ すぐにカビが生えるだろう
だんだん 糠床も落ち着いてきて 旨い糠漬けが出来る
ただ 一人だから 毎日作っても食べきれない
古い カニの形をした 鉄の文鎮を入れる事にした
湯を沸かし その文鎮を煮沸した
それから出来た 糠漬け 旨い様な気がしている
ナスは まだ漬けてはいない