10数年ほど前に見つけた 京都の定宿

 

この歳まで 一番多く旅行に行ったのは 京都だろう

 

始めて泊まったが 岡崎の 昔風の旅館で 50年以上前のこと

 

その後も 岡崎近くの旅館が多かった

 

一人旅をするようになって 安いビジネスホテルを選ぶようになった

 

京都駅近くの ビジネスホテルも 何回も泊まった

 

西本願寺の 朝の読経の中で 座禅も組んだ

 

安いだけで 何もない場所にも 何度も泊まる

 

それでも 四條や 祇園が好きだから 好んで泊まる定宿が出来た

 

始めて泊まった数年前まで ラブホテルだったと聞いたが 

 

今では中々取れないホテルで 値段も高くなった

 

立地は これしかない という程の絶好の場所

 

数年前に泊まったが 前のオーナーから 代わってしまっていた

 

京都の町自体 昔の面影が薄れてしまう

 

錦市場は 今では京都の台所と言った風情はない

 

観光客でごった返し 地元の人たちは 買いに出る事もない

 

バスも 観光客で一杯 移動するのも大変になった

 

平安神宮裏の 仲良くしていた お好み屋も 

 

ご主人が亡くなり 今はもうそこにはない

 

父と食べた フグ料理屋も すき焼き屋も もう無くなってる

 

ここ数年で 京都が 特別遠くになった気がしている

 

30代 後輩との二人旅で 京都のディスコで踊った

 

気が付くと 鏡の前に押し出され 二人で踊っていて

 

後ろには 若者たちが 私たちのステップを真似していた

 

あんなに 周りの視線を感じながら 飲んでいた事は 今までにない