The Gift    Eydie Gorme

 

遅くに ジイジになった

孫の事は 諦めていた

 

孫の可愛さは 特別だと聞いていたが

孫のいない私には そんな事 判らなかった

娘から 待望の妊娠の知らせを受けた

彼女自身 待ちに待った事だった

 

大きなお腹になり もう直ぐと喜んだ 家族での正月

3月に 孫が生まれて来てくれた

その知らせで 独りで 病院に出掛けたが

コロナ禍で 病棟に入る事も出来なかった

帰りに 独りで祝杯を挙げた

 

目鼻立ちが はっきりした 赤ん坊は

いつの間にか ハイハイをし そして立った

手づかみで モノも食べるようになり

いっちょ前に 車の ベビーチェアーに

ヘルメットをかぶって ふんぞり返る

 

我が家には カタカタ ジャングルジム 歩行器

絵本に ボール オモチャが散乱する

孫は 我が家に来ると 走り回る

言葉は遅いが 言ってる事は なんでも判るようになった

 

そうして 1年が経ち 1年半が経ち 間もなく2歳になる

保育士の娘は 産休明けで 自分の保育園で仕事

孫は 別の保育園に 通うようになる

 

孫のパパは 新作アニメの監督だ

彼も 生む苦しみの中にいる

娘家族の 新しい門出が 始まるのは もう直ぐだ