ピンクの花柄のパラソルが素敵だった

振り返ると パラソルの影から 笑顔が見えた

長い髪が 少し なびいた様だった

そしてまた パラソルに隠れる

 

パラソルは そのまま真っすぐに進んで

振り向く事も無く 遠くに離れて行った

 

あれは夢だったのか

ピンクのパラソルと 笑顔だけが記憶に残る

 

遠い日の事は いつでも夢になってしまう

いや 最初から 夢だったのかも知れない

 

心に残っているのは 去って行くピンクのパラソルだけ

それまでの事は 何故か忘れている

・・・そうではない

忘れようとしているしているのだ

 

ピンクのパラソルが 空を舞った

「雨の日には」の歌詞が 頭をよぎって行く

 

雨の日には 軒をつたう
雨だれの いちばんきれいな滴を
ひろいあつめるの
あなたのために あなたのために
あなたのために