逃げ傷と恋 逃げ傷は勲章だと言う 逃げ傷だらけの人生だが 勲章とは思えない 振り返ると 頭を抱えたくなる 頭の中から過去の思い出を 振りほどこうとする 逃げ傷が勲章どころか 罪悪感の冠を被るようだ 恋の思い出は 当時は傷であったが 今では甘美な 思い出でしかない 恋に 恋した青春期 それは美しくも虚しい時の事 大人になって 本当の恋を繰り返した それは今でも 片思いに明け暮れている 終着駅は近いと言うのに