昨夜放送された 『NHKスペシャル 出生前診断 そのとき夫婦は』 を主人と見た。
一言で正直な感想を言うと、もやっとした。
最終的に中絶を選択したケースは取り上げないあたりに作為を感じてしまった。
私が知りたかったのは奇麗事ではなく本音だ。
もちろん、中絶の選択を誘導する内容であれば、各所から批判の声が相次ぐことは容易に想像が付く。
でも、産んだあとの苦労については大して触れずに『家族の絆が強くなったよ』と放送してしまうのもいかがなものか?
実際に中絶を選択した人が出演を拒む気持ちもよくわかるが、個人を特定できないようにするなどの配慮をして、もう少し番組の内容構成を考えられなかったのか。
偏った情報では公平な判断が出来ない。
私には産んでよかった面だけがクローズアップされすぎているように感じられてしまって、ガッカリした。
産んでよかった人、産んで後悔した人、中絶してよかった人、中絶して後悔した人の4パターンを取り上げて、客観的事実として中絶を選択した割合なども示して欲しかった。
いろいろな大人の事情があるから、出生前診断を話題にする番組の限界なんだろう。
また、番組に日本ダウン症協会の玉井理事長が出演され、新出生前診断について言及していた。
少なくとも番組内での発言を聞く限りでは『マススクリーニングに反対』という立場のようだ。
なお、この番組の再放送は9月20日(木) 午前0時25分~1時23分(19日深夜)だそうだ。
昨夜見れなかったが興味があるという方は見て欲しい。