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投資は自己責任で

〜 中長期保有前提で成長株中心の”ゆるい投資”を行っています。
  目先の株価を予測したり占ったりすることには、興味がありません。

出席者100~120名ぐらいでほぼ満席。去年より多かったですね。 

■谷村社長からの事業報告の概要説明(印象に残った点について、決算説明会資料で記載されていない内容を中心にまとめてみました。)

○MR君
製薬会社の営業コストは、MR関連が1.5兆円、インターネットは僅か200億円。医師の情報収集時間のうち、17%がMRとの接触、39%がインターネット利用というのが現状。ただし5年10年のスパンで見ると、インターネットにかける費用は200億円が1,000億円以上となると見ている。その時にエムスリーは、50%以上のシェアのビジネスを展開していたい。
MR君は現在、30社×平均4億円で120億円の収益規模。利用する会社数は今後さほど増えないが、利用額は伸びており、将来的には1社あたり10~15億円ぐらいは利用してもらえると考えている。10億円とは大きいと感じる方もいるかもしれないが、製薬会社が1人MRを雇うと活動費等すべて含めて約2000万円かかる。10億円は50人分だが、例えばファイザーの日本支社がMRを3,000人ぐらい抱えていることを鑑みれば、製薬会社からみて営業予算の10~15億円は大した額ではない。

○治験
日本の医療品開発は国際的に見て効率が悪く時間がかかり、ドラッグ・ラグの問題もあるが、エムスリーの会員基盤とテクノロジーでこの問題を解決できるのでは、と取り組んでいる。治験をより早く、より低コストでやりたいと考えている。
登録した人数(症例)が治験のスピードを左右するが、エムスリーは症例登録数が多い。直近でやっている糖尿病関連のグローバルな治験の例だが、世界中で同時に治験を始め、日本はエムスリーが担当、日本の進捗率は他の10カ国の3倍以上で圧倒的に早い。こういう治験では大体、日本が一番遅いのが常であり、クライアントから「こういう状況は過去には起こったことがない」と言われた。2年半かかる計画が1年以上早く終わらせることができそうな状況である。現在、エムスリーは日本でこの分野のトップ3に入っているが、数年後にはNo1になりたい。

○医師・薬剤師の転職支援
ドクター不足や偏在の問題を、エムスリーの会員基盤をつかって解決していきたい。ドクターの転職についてはすでに、圧倒的No1になっている。
医師が転職する場合、現在は約6割が医局の人事(出身大学の教授の差配)で行われている。残り4割が医局以外の人事、そのうちエムスリーのようなエージェントを使うのは1割ぐらい。若いドクターには医局の人事を離れたいと考える人が増えており、将来的には4割5割と伸びてくると考えている。市場拡大とともに、我々の事業も伸びていく。
3~4年で100億円規模の事業になっていくと思う。

○海外
日本では医師の8割が会員だが、アメリカ、イギリス、韓国でも7,8割が既に会員になっている。中国は医師の半分ぐらいをカバー。まず会員基盤を作り、そのうえでいろんな事業をやるのがエムスリーのやり方。現在は売上の9割は、先行したアメリカ、イギリスであがっている。中国では既に4つの薬剤でMR君を展開しているが、想定以上の進捗で、良いスタートをきれたと考えている。


■株主との質疑応答の概要(※は自分の意見、感想です)

Q1.社外取締役からみた中長期の課題は?
A1.なによりもドクターのプラットフォームを維持、発展させることが重要。また、現在日本で展開するビジネスモデルを海外に持って行くことが課題だと考える。(吉田取締役)

Q2.海外展開等の事業リスクについての想定、対応を知りたい。
A2.海外展開はM&Aを中心に行うが、どうしても見えない部分が生じるのはリスク。対応としては買収前のデューデリジェンスや監査を徹底してやるのがひとつ。加えて、仮に問題が生じるようなことが起きたとしても、それがグループ全体に重大な影響をおよぼすような、巨大なM&Aはやらないことにしている。また、事業運営のなかで法令関連や個人情報で問題が生じるリスクはあるが、法令順守のカルチャーを作っていくことが重要だし、収益よりもセキュリティを優先させるよう、体制を作っている。(谷村社長)

Q3.現在、社外取締役が1名しかいないが、東証の指導に従い2名にしない理由は?
A3.2名以上というのは、来年から適用されるガイドライン。エムスリーの企業価値向上に貢献するような良い人が見つかれば、ぜひボードに入ってもらいたいと考えているが、無理に複数名を置くようなことはしないつもり。(谷村社長、堀野監査役)
※東証の上場規則案では確か、複数の社外取締役を義務付けるものではなく、理由を説明すれば問題ないはず。(「適正な人が見つからなかった」という理由でも多分OKとなるのではと推測しています。天下りポスト確保っぽい指導だから是々非々で問題なし、と個人的には考えます。) 

Q4.海外展開についてだが、ヨーロッパはイギリスだけだが、他国はどうするつもりか?
A4.イギリスから、ドイツ、フランス、イタリア等をカバーするようなプロモーションは既に行っている。ヨーロッパ全体をカバーする予算を持っているクライアントにエムスリーはサービスを提供しているが、ヨーロッパ域内の大きな国については将来進出できるよう、リスクを見極めつつ慎重に準備を進めている。(都丸取締役)

Q5.ips細胞関連の治験は、やっているのか?
A6.ips細胞はマスコミでは話題だが、実用化に向けての大きなハードルがいくつかあり、現在は大学や研究施設での研究初期の段階にある。現時点で行われている臨床試験はごく僅かで、エムスリーが事業としてタッチするのはもう少し先となると思う。(浦江取締役)

Q6.機能性表示食品にはどのように関わっているのか?
A6.4月に法改正があり現時点で30ぐらいの商品が機能性食品の表示ができる。このうち実際に製品の臨床試験をやっているのは2割ぐらいで、残りは含まれる成分を拠り所として機能性表示食品としている。
エムスリーの関わり方としては、2割の部分の臨床試験の受託だが、すでにいくつか引き合いがきている。また、製品の評価を医師が行って、一定以上の評価を得られれた商品を認定する「Ask Doctors評価サービス」も行っており、すでに十数個の製品で使われている。
これからも機能性表示食品はどんどん増えるが、ユーザーが安心して製品を使える環境を作っていきたい。(谷村社長)

Q7.ソニーが39.4%持っているが、事業上のコラボレーションというようなものが見えない。ソニーについてはどのように考えているか?
A7.ソニーはある意味、非常に良い株主であった。50%超を保有している時から、ソニーの都合でこうしろとかああしろとか、ヘンな人が天下ってくるとかいったことは創業以来一切なく、これからもないと思う。「エムスリーの事業価値だけを最大化させろ」というのがソニーからの一貫したメッセージであり、エムスリーにとって非常にありがたい株主である。
これまでソニーの医療事業はさほど大きくもなく、コラボレーションする機会はなかったが、現在ソニーは医療に力を入れていく方向性を出しており、今後は接点が出てくるのかな、と思っている。
これまでにひとつだけ、遺伝子関連でP5という会社をソニーと、Illuminaというアメリカの遺伝子解析のトッププレーヤーとで2年前に設立したが、多分、今期中に具体的なサービスを開始できると思う。(谷村社長)

Q8.海外でM&Aを行うと人件費等も増えるが、日本のビジネスをM&Aの相手でやれば成長できるのか?
A8.海外進出ではまず、ドクターの会員基盤を持っている会社を買収し、治験やキャリア(転職事業)をその上に積み上げていくという、日本と同じようなビジネスを行っている。(谷村社長)

Q9-1.エムスリーは日本ではNo1とのことだが、海外ではどのくらいのシェアか?
A9-1.韓国とイギリスは日本に近く、我々がNo1プレーヤーで競合があまりないポジションを築いている。
中国では多分、我々はトップ2の一社で、かなりいいポジションにいると考えている。製薬関連では我々のほうが大きく、非常に良いスタートが切れたと思う。
アメリカはやや混雑市場で似たような会社が複数ある。ただ、多くの会社はメディアに近い事業展開。我々は会員基盤を使いながら、リアルの事業を買収して付加価値を付けていこうとしているので、競合する部分はあるが、激しくぶつかるわけではない。(谷村社長)

Q9-2.エムスリーの成長戦略の源泉はどこにあるか?
A9-2.2010年以降は、ネットを用いてリアルのビジネスを変えていくことに取り組んできたが、これが競争力の源泉のひとつである。例えば、医師の転職支援事業をアメリカで買収したが、半年で売上1割、営業利益5割以上伸びている。こういうことができるノウハウや人材が、我々の競争力の源泉だと思っている。(谷村社長)

Q9-3.転職の会社だとリクルートがあるが、他者よりエムスリーの方がいいのは何故か?
A9-3.エムスリーの競争優位性については、医療に特化していることが大きい。医療については強固な会員基盤、ノウハウ、テクノロジーを持っていると思う。似たようなことをやろうとした会社は過去にいくつかあったが、なかなかうまく立ち上がらなかった。先進国が抱える医療に関する問題は似ている、日本でやれることが海外でもやれる可能性が非常に高いということは、我々にとっての強みである。(谷村社長)

Q9-4.転職事業というが、どうやって利益が出るのか?
A9-4.人材を紹介した時に紹介料をもらうビジネス。リクルートは(医療関係の転職事業を)10年以上前からやっていて、その時はトッププレーヤーだったが、今はエムスリーがリクルートの倍ぐらいの事業規模に既になっている。エムスリーは医療ということに特化して差別化しているからこそ、うまくいっていると思う。(谷村社長)

1年ほど前から自分の頭の整理と記録のため、アミューズ関連の投稿をしていますが、YAHOO!掲示板の仕様が度々変更され、リンク等の規制が厳しくなって投稿が自動削除されたり、過去の投稿を検索して読むことが困難になったりと、中長期保有前提の投資家が情報収集するのには使いづらいものになってしまいました。YAHOOは掲示板の2ちゃんねる化を目指しているのかもしれませんねw。

さて、知人から依頼されたこともあり、YAHOO!掲示板への自分の投稿をアメブロにまとめて整理してみました。(この掲示板のことです)
http://ameblo.jp/2sc372/themeentrylist-0089928705.html

アミューズへの投資に関する投稿を時系列で整理しています。アメブロの検索機能も使えるので、中長期保有前提でのアミューズへの投資を検討している方にはちょうど良いかもしれません。
ただし、過去の投稿の内容には誤りもあるかもしれませんし、そもそもアメブロの使い方がよくわかっていないのでレイアウトが読みづらい点はご容赦くださいw。

さて、アミューズ株のように個人の売買が多く出来高も少ない株は、値動きが荒っぽくなる傾向があります。アミューズの場合は特に、所属するアーティストのゴシップネタ、噂や面白半分の記事が出たり、アンチがいろいろ騒いだりと、業績に影響がないようなネタでも個人の狼狽売りが出やすいように思います。それを狙って売り崩す連中もいそうだしw。年初の桑田佳祐の問題も然りです。
まぁ現在は株価も騰がり、売買には最低でも40万円以上必要なので、多少マシになっているのかもしれませんがw。
先日のBABYMETALの幕張メッセは会場に2万5千人、映画館のライブビューイングに5千人の計3万人とのこと。売り切れ続出で不満の多かった物販も、今回はかなり改善されたようですw。

さて、アミューズの主力ビジネスはライブやコンサートです。最近CDが売れなくなったことから、音楽産業全体がまるで衰退産業かのように勘違いしている人も多いんですが、ライブ市場は近年、急拡大を続けており、全体の売上は2009年に1,255億円だったものが、2014年には2,749億円と2倍以上に膨らんでいます。BABYMETALのライブに中高年層が目立つのはこういったトレンドとも多少関係がありそうです。
http://www.acpc.or.jp/marketing/transition/
アミューズは成長市場でビジネスをしていて、営業収入も利益も右肩上がりです。個人的にアミューズへの中長期保有前提の投資を決めた最大の理由はここ。
ところでアミューズの営業収入は、福山雅治、サザンオールスターズ、ポルノグラフィティ、Perfumeの4アーティストで、全体の半分ぐらい(150億円以上)を占めています。
http://textream.yahoo.co.jp/message/1004301/4301/2/2
アミューズの業績はここ数年、かなり安定的に伸びていますが、これら看板アーティストの活動にある程度、左右されてしまう可能性は否定できません。業績変動に対する懸念はアミューズ株のPERが割りと低めに推移していることの一因なのかもw。

上述の看板アーティストと比べ、BABYMETALの稼ぎはまだまだ少ないと思われます。例えば幕張メッセのチケットやグッズの収入は、多くても3億円ぐらいでしょう。収益に貢献していることは間違いないけど、海外公演もかなり費用がかかるし、まだそれほど大きな儲けは出ていないはず。

BABYMETALで収益が大きく上ブレすることに期待している人には一見、残念に思えるかもしれないけど、裏を返せばアミューズはBABYMETALで無理して利益を出さなくても問題ないということ。BABYMETALはアミューズの中長期戦略である"海外進出"の橋頭堡的な存在。目先の採算は気にせず、じっくり育てるのがアミューズのやり方ですからねw。

http://www.musicman-net.com/relay/25.html

以下、一部抜粋です。

・・・今までもプロモーションビデオがありましたが、ああいうものか、もっと進化したものかはわからないですが「映像と音」もしくは「映像と音とプラスアルファ」が合わさったもので、エンターテインメントにまた一つ大きな流れが出てくると思うんです。

・・・映像分野のクリエーターと、ミュージシャンやプロデューサーをいろいろコラボレーションさせて何か作っていくっていうことをやっていきたいです。・・・古い映画の影響力と、今度は全く別の影響力を持つメディア、例えばインターネットなどです。・・・おおもとは実は変わらないんです。

そういうメディアに対応していくだけの進化と進歩がアミューズにはなくちゃいけないと思います。それを圧倒的にやりきれた時には、少なくとも最低アジアは完璧な共通マーケットになっていくだろうと思います。あとは欧米諸国のものすごく進んだエンターテインメントに、どこまで我々が肉迫して、一矢報いることができるかということと、逆に、やっぱりいつまでも生のエンターテインメントの原点を忘れちゃいけないと思うんです。例えば・・・サザンオールスターズや福山雅治のコンサートとか、そういう生の魅力がアナログの原点だと思います。

 音楽でもアートでも、表現者が歌やギターや芝居という形で表現する。お客さんがそこにいて、生でそれを見る。汗をかいている姿もぜったい同じものじゃないし、コピーじゃない。毎日違うんです。コンサートの曲目は一緒でも、歌い方もノリで違うし、お客さんの反応も違えば、トークの内容も変わるんです。この生でアナログで本当の、平安時代や江戸時代から続いているエンターテインメントの原点の仕事と、今言ったデジタルの仕事の両方をうまくバランスを取りながらやっていく。アミューズの原点はそこです。それがうまく融合したものが、陽の目を見るときこそ、アミューズが本当に僕がやりたかった会社になっていくのかもしれないと思います。

アミューズが上場した13年前、2002年の記事です。まだYouTubeもなければ、PerfumeもBABYMETALもいない頃のインタビューですが、大里会長はブレていないし、先見の明がありますね。

ワンピースは海外での人気も高いですね。以下の記事にもありますが、東京ワンピースタワーには来日観光客も多いようです。
http://www.oricon.co.jp/special/47828/

3年ほど前、中国でワンピースのテーマパークの建設が始まったというニュースがありましたが、その後のニュースもなく、いったいどうなったんでしょうw。これはワンピースに人気がある証ですねww。http://rocketnews24.com/2012/05/21/214078/
円安のせいなのか最近、新宿や銀座は中国からの観光客がかなり増えているのを実感します。来日観光客の増加は、東京ワンピースタワーの追い風になっているのは間違いありません。円安でおみやげも安く買えるしw。

さて、BABYMETALのワールドツアー第一弾は残すところ、6/21の幕張メッセ展示場だけとなりました。物販開始時間がさいたまスーパーアリーナの時より遅くなったようですが、これは物販窓口を増やして行列がスムーズに流れるようにする、ということの裏返しなんでしょうか。また、全国各地の映画館でのライブビューイングでも、バックプリントの違うオリジナルTシャツの販売が決定しました。ライブビューイングは夕方5時スタートだけど、売り切れを心配して朝から行く人も多そう。地方だとBABYMETALのTシャツを手に入れる機会が他にないですからw。
http://textream.yahoo.co.jp/message/1004301/4301/2/92

アミューズはBABYMETALの物販をかなり強化してきている感じですが、今回はKONAMIのアーケードゲーム(モンスターストライク MULTI BURST、GITADORA)のゲームブースをライブ会場に設置し、記念グッズのプレゼントとかもするみたいですね。新しい試みということでしょうか。

日経ビジネス(web版)に、GMO-PGの三井住友銀行との資本・業務提携の話が載りました。記事によれば、今回の提携は三井住友サイドからのアプローチだったみたいですね。また「ネット通販の参入を計画する三井住友銀行の顧客に対するサービス」云々とありますが、以前にも書いたように、そのためだけで提携するとは考えられないので、まだ他に何かありそうな感じですw。

●始まった銀行とネット決済会社の合従連衡 優良顧客の囲い込み競争、規制緩和が後押し(2015/6/6)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20150615/284255/?rt=nocnt
記事には、トランザクションレンディングを中心に、IT企業の金融分野への進出(フィンテック)について書かれています。楽天やアマゾンジャパンも出店者に対する融資を始めているとありますが、GMO-PGとはちょっと立ち位置が違うので、直接の競合関係にはならなさそう。
GMO-PGは昨年末の株主総会で「トランザクションレンディングについては、10年かけてビジネスモデルを練った」と説明していました。
http://textream.yahoo.co.jp/message/1003769/3769/1/23044
決算説明会のビデオなどを見ても、GMO-PGはフィンテック(マネーサービスビジネス)分野に、かなり自身を持っているような印象を受けます。

また記事には、「金融機関とIT(情報技術)関連企業との間では、フィンテックと呼ばれるITを活用した金融サービスの領域で競合しつつある。」とありますが、個人的には競合するわけではなく、お互いに補完しあわないとうまくいかない領域だと考えます。
IT企業が金融に参入しようとしても、基本的に人はお金に関わることには保守的なので、単独でビジネスを拡大していくことはかなり難しいし、逆に金融機関も既存の金融ビジネスとのしがらみで保守的にならざるを得ず、機動的に動くことは困難です。
競合をどう勝ち抜くのかというよりむしろ、いかに迅速に補完し合える会社と提携関係を作れるのかが重要ですが、今回のGMO-PGと三井住友銀行の提携及びJV設立の動きは、スピード感もあり評価できるものだと考えています。
アミューズ株、最近かなり騰がっていますね。ようやくレンジ相場から抜け出した感じです。アミューズ株は浮動株も少なく個人の売買が多いと思われますが、こういう株は一方向に振れやすいという特徴があります。今回の上昇は、どのあたりで一服するんでしょうねw。

さて、アミューズ株の6/10の終値は4,095円でしたが、会社の業績予想(1株益326.68円)でみた予想PERは、まだ12.54倍。もともとPERが低い株式ではありますが、過熱感はまだありません。そもそもアミューズの業績予想は毎年、下期を超保守的に置く傾向があり、今期についても同様で、今後の上方修正が十分期待できるから、この点を勘案すれば上昇余地はまだ大きいのかもしれませんね。以下、業績予想を分析してみた投稿。
http://textream.yahoo.co.jp/message/1004301/4301/2/34
http://textream.yahoo.co.jp/message/1004301/4301/2/50

アミューズの収益を左右するような大きなニュースが出たわけでもないし、最近の上昇はやはり、BABYMETALに期待して買っている個人が増えてきた、ということでしょうか。YouTubeやTwitterなどでBABYMETALを検索し、今までの日本人アーティストにはない面白い存在だということに気づいて、投資してみたくなった個人が更に増えてきたのかもw。
儲けたい気持ち半分、BABYMETALのような新しいアーティストに期待して応援したい気持ち半分で投資している人も多そうですが、企業やその企業が行う事業(アミューズの場合はアーティストですが)を応援したい気持ちで投資をするというのは、本来的な意味での投資に近いのかもしれませんね。

BABYMETALは現在イギリス滞在中で、15日には"METAL HAMMER GOLDEN GODS 2015"の授賞式でライブを予定。帰国後は21日に幕張メッセの2万数千人規模のオールスタンディングライブと超多忙です。(今週末のダウンロードフェスのサプライズゲストの噂はどうなったかな?)相変わらず日本の芸能マスコミはほとんど取り上げないですが、逆にそういう点もBABYMETALらしいというか、面白いところですね。
【相場雑感】
三井住友FGとの提携のニュースを受けて、6/10の株価は+210円と大きく反発しましたね。この日の終値は3,195円でしたが、ここのところかなり下げていた中での反騰で、4月頃の水準に戻してきた、という印象です。ただ、提携の資料にもあるように「~急激に下落し、再度下落前の株価に回復するなど、最近の当社の株価が大きく変動し、値動きが特異である状況~」でしたから、そんなに大きく騰げた感じでもないですねw。

また、出来高が95万株と大きく膨らみましたが、場中に何度も信用で売買を繰り返す短期勝負の人たちがかなり入ってきているため、出来高が膨らんだように思います。主力株が冴えないこういった相場つきだと、騰げている株に資金が集中する傾向があります。ここの掲示板も、短期売買をしているっぽい人の投稿が多くなっていますが、市場全体のムードが改善すれば短期売買の人はまた、他の株に移っていきそうですね。もともと値動きにクセのある株だし、この先一時的な急落があれば短期筋の損切りの投げも出てくるだろうから、そこを拾えばいいや、と思っている中長期スタンスの投資家が、案外多いかもw。

さて、今回の提携の説明資料を見ると「決済代行JV設立(日本をリードする圧倒的No1へ)」と、かなり強気というか、仕掛けが大きそうな印象を受けます。しかしながら、その決済代行JVが具体的に何をやるのかについて、今回の発表ではほとんど説明がありませんでした。三井住友から顧客を紹介し、GMO-PGのシステムを使う、というような説明はあったけど、三井住友FGから顧客だけで"圧倒的No1"云々というのは、なんだか不自然ですw。

このことを踏まえて、昨年11月の平成26年9月期決算説明会資料(及びビデオ)を改めて見てみると、P31の経営戦略と施策 の中の、戦略②中期的「製品戦略」に、「その他(今年度中に具体的施策を発表)」と記載があります。この「その他の製品」がまさに、この決済代行JVのビジネスのキモなのかもしれませんね。

このJVは10月設立予定ですが、それまでには具体的な事業内容の発表があるはず。9月決算のGMO-PGにとって「今年度中」は9月末までということですし、楽しみなところです。
6/9発表の三井住友FGとの提携等に関するニュース。
●三井住友銀、電子決済代行の新会社 GMO系と組む(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGC09H0J_Z00C15A6EE8000/
●決済代行業界の圧倒的な№1を目指すGMO-PGが三井住友銀行等と資本業務提携(Payment Navi)
http://www.paymentnavi.com/paymentnews/48656.html

Payment Naviは、クレジットカード等の電子決済関連の情報サイト。社長のコメント等も掲載され、かなり詳しく書かれています。フィンテック分野は旧来の銀行業務と競合する部分も多いけど、うまく棲み分けて補完し合い、相乗効果が出せるようになることを期待しています。この記事にある、事業の初期の貸付はトランザクションレンディング、軌道に乗ったら銀行融資というようなかたちは理想的ですね。

また記事によると、設立予定のJVには三井住友カードから半数の人数が赴く*とのこと。三井住友カードの主力商品は「三井住友VISAカード」ですが、GMO-PGはVISAのクレジットカード企業間(BtoB)決済「VISA Business Pay」のシステム構築と運用を担当しています。VISAは最近、カード情報のトークナイゼーションサービス(カード番号を漏洩させない仕組み)を発表したし、VISAネット(信用照会ネットワーク)は、Apple PayやAndroid Payのような電子決済でも重要な役割を果たしていますが、今回の提携の裏にVISAの影が見え隠れすると考えるのは、ちょっと穿ち過ぎでしょうかww。

ところで、2014年9月期の決算説明会で「今年度の業績予想は保守的。その理由はいつか話す。なんらか仕込んでいるんだろうな、と思ってほしい。今年度の設備投資費用(P/Lヒット分)計画は約4億円とする(前年度から倍増)。」というような説明があったんですが、どうやら今回の提携のことだったみたいですね。
http://textream.yahoo.co.jp/message/1003769/3769/1/22987

*「
三井住友カードから半数の人数が赴く」との記事内容はその後「三井住友銀行から半数程度の人数が赴く」と訂正されています。
三井住友FGとの資本業務提携と第三者割当増資の発表がありました。
http://corp.gmo-pg.com/assets/files/pdf/20150609_gmopg.pdf
http://corp.gmo-pg.com/assets/files/pdf/150609_gmo_pg.pdf

第三者割当は、GMOインターネットと三井住友銀行が40億円ずつ計80億円の出資、約260万株の新株発行。割当後の三井住友銀行の出資比率は3.36%、GMOインターネットは51.66%で変わらず(GMOインターネットは出資比率維持のために40億円の出資としたんでしょうね)。
GMO-PGの発行済株数は3460万株なので株数は7.49%増加し、理論的には1株当たり利益が約7%希薄化することになります。ただ、本件は第三者割当増資であり、割り当てられるGMOインターネットも三井住友銀行も、割当後に株式市場で売ることはないので、需給の悪化はありません(先日、楽天が発表した公募増資とは違いますね)。

80億円のうち、5億円を10月に三井住友銀行と設立する決済代行JVに出資、残りの75億円をマネーサービスビジネス(後払いやトランザクションレンディング等)の資本増強(実質的には運転資金)に使うとのこと。


以下、ちょっと感想です。
プレス資料にも「平成32年前後に決済処理金額4兆円、経常利益100億円が目標」とありますが、これから事業拡大を加速していくにあたり、三井住友FGという強力な後ろ盾を得たことはGMO-PGにとってプラスであることは間違いありません。GMO-PGの利益成長は年率20%を維持しているので、7%程度の希薄化(かつ第三者割当増資)なら中長期保有前提の株主にはダメージはほとんどないですね。短期勝負でギャンブルのような売買をしている人たちが慌てて投げてきて一時的に下げることがあれば、その時は買い増しのチャンスかなw。

また、今回のプレス資料の内容だけで、三井住友銀行が40億円もの出資を決めたとは考えづらく、未発表のネタがまだありそうな感じ。そもそも設立予定の決済代行JVも、GMO-PG本体業務と何が違うのかが不明だし、これからいろいろ明らかになってくるのが楽しみですね。