2021年3月期決算後の株価急落について【エムスリー】 | 投資は自己責任で

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  目先の株価を予測したり占ったりすることには、興味がありません。

短期の株価動向にはあまり興味はありませんが、エムスリー株は2021年3月期決算発表の翌営業日、4/26に469円安(▲5.8%)と急落しました。メディアでは、業績予想非開示で懸念が広がったとか、決算説明会で目新しいトピックがなかったとか、アレコレと後付け的な解説がなされています。

短期の株価の上げ下げの真相は誰にもわかりませんが、個人的に今回のエムスリーの株価の急落は、いつものアノマリーではないかと考えています。

このアノマリーは、好決算の可能性が高いエムスリー株で、GW前に所謂"決算ギャンブル"で一儲けしようと決算前に株を買った個人とか、好決算後の吹き値売りを目論んでいた短期勝負の個人が、狙い撃ちされて売り仕掛けの餌食になるというものですw。投資経験が浅い個人投資家がたくさん入っているる高PER株は、狼狽売りも出やすく、急落に貢献してくれるしw。

過去5年間の決算直前の終値と翌営業日の株価動向を列挙してみます。
 2021年3月期(2021/4/26)翌日 7,589円(▲469円 ▲ 5.8%)
 2020年3月期(2020/5/15)翌日 4,155円(+390円 +10.4%)
 2019年3月期(2019/4/24)翌日 1,867円(▲ 61円 ▲ 3.2%)
 2018年3月期(2018/4/24)翌日 2,075円(▲143円 ▲ 6.4%)*
 2017年3月期(2017/4/25)翌日 1,483円(+171円 + 6.1%)*    *2分割換算後
2020年3月期についてはコロナ禍の影響で決算が遅れてGW明けになったことと、医療系のエムスリーがコロナ禍で急速に注目を集めて株価が上昇軌道に乗っていたことなどから、決算発表後に急騰していますが、2018年、2019年、2021年に決算翌日に急落しています。

エムスリーは今期の業績予想を非開示にしたものの、業績自体に不安要素があるわけではないので、GWが明けてしばらくすれば、株価は落ち着いてくると考えます。NASDAQのネット関連株も今のところ堅調に推移しており、地合いも悪くないですからw。

週明けの4/27はエムスリー株に限らず、高PER株にまとまった売り物が出ていたようですが、決算きっかけじゃなく、単純にGW前の売り仕掛けもあったのかもしれません。まあ、特定の誰かの売り仕掛けなのか、GW前に高PER株がこうした値動きになりやすいことを知っている短期勝負の人たちの売りが嵩んだだけなのかは、知る由もありませんが。SNSとかを見ると今回はエムスリーの業績予想非開示を、殊更不安視する個人が目についたから、GW前という状況も手伝って、プロの人たちは個人投資家を狙って売りで勝負しやすい状況だったように思います。

あくまでも、ひとつの見方ですので、悪しからず。自分は中長期スタンスの投資家で短期の値幅取りみたいな売買はやらないし、単なる妄想かもしれませんw。

 

個人的には、株でいくら稼げるかとかいったことより、面白そうな会社に投資すること自体に興味があり、基本的には「数年で倍ぐらいになればいいや」というスタンスで投資を行っていますので、短期で株価が上げても下げてもあまり気にしませんw。

エムスリー株の場合だと、7000円で買っていても9000円で買っていても、数年後に15000円になるとすれば、結果的にどちらも儲かるということ。たまたま自身が8000円で買った直後に7000円になったとしても、「数年経てば倍ぐらいにはなる株」という確信があるなら、放っておけばいいし、なんなら買い増せばいいだけの話です。

ちょっと極端な話ですが、7,8年前にエムスリー株を20万円以下で買い増しするかどうか悩んだのを覚えています。当時から400分割しているので、今の株価だと当時の株価20万円は現在の500円と等価。20万円(500円)で買っていても25万円(625円)で買っていても、結果はほとんど変わらなかったですw。

まぁ、エムスリー株はその前から今まで、ずっと継続的に買っているから(リバランス的に売ったことはありますが)、ちょうど20万円の頃に買ったかどうか、はっきり覚えていませんがww。

 

長いこと成長株中心に中長期スタンスで投資していますが、成長株は値動きも荒く、急落することもあるけど、経験則的には優良企業に投資している確信があるなら、しっかり握っているのが正解ということです。