「徹底解説 エネルギー危機と原発回帰 著水野倫之、山崎淑行」を読む

 

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原発事故時の解説者が、政策転換、電気料金高騰、そして最エネの課題に迫る

このままで大丈夫か?!

池上彰氏との特別鼎談を収載!

NHK解説委員・ニュースデスクが。政策大転換を検証し、わかりやすく解説!

序章

エネルギー危機は何をもたらしたのか

第1章 原発回帰、5つの課題

第2章 原子力業界はなぜ変われないのか

第3章 福島第一原発事故と廃炉の行方

第4章 立ち遅れる再生可能エネルギー

終章  日本のエネルギー政策をどうすべきか(特別鼎談)

     池上彰 水野倫之 山崎淑行

 

表紙裏

ウクライナ侵攻以降のエネルギー危機を受けての、「原発回帰」という政策大転換。

耐用年数の問題から核のゴミ処理、次世代革新炉や廃炉の現実性。

再び事故が起きた際の避難体制など、長年エネルギー業界を取材してきたNHK解説委員とデスクが山積する課題を徹底解説。

再生可能エネルギーの現状も含め、日本のエネルギー問題の核心に迫る。

池上彰氏との特別鼎談も収載!

 

爪を立てる

この本は、解説本であって、解決本ではない。

<おわりに>にこうある

(引用)

原子力には積み残しとなぅっている課題が多々あります。

今こそ「推進」も「反対」も、そして一般市民も集まり、課題解決のために徹底した議論を行い、方向性を見出していかなければならないと思います。(中略)

まず複数あるリスクを並べてみる。

そして忌憚なく、多様な視点から議論を重ねる。

私たちにはそうした場がつくられるよう、今後も取材を続け、課題解決に向けた材料を提供しようと考えています。

2023年5月 とあるのでそんなに古い本ではない。

原発事故から何年たっているんだ?

 

ヒトの集団は<衆愚>と<集合知>の間を振れる。

言い換えることで白を黒にも表現するような人にリーダーを任せてはいけない。

情報の透明化とエビデンスベースで責任を取る。そうした社会を創ろうとする流れがないのであれば、リスクをとることを覚悟する。

イノベーションを起こせる流れを創る。

それが、直接かかわっている人の心構えだ。

そうでない間接にしかかかわらない人、評論家やエコノミスト、マスコミ人と呼ばれている人。

これら直接かかわっていない人の言葉には重みがない。

これから一層意味がなくなる。

何故なら、かかわっている人の声が直接聞こえるようになるからだ。

またそうしなければならないだろう。

原発に関しては、誰かが原因や責任の所在をうやむやにして、時と共に忘れさせる。と企んだか、責任を取りたくなくて、バカを装い逃げたか、そんなところだろう。

ともに誠意ある態度とは思えない。

もしそうではなくて予測不能であったとすれば、原発を創るときにつくろうと言い始めた人に責任はあるし・・・・。その責任というのはその時の粋を集めた情報による判断であったという説明責任でよかったはずだ。

科学に何とも言えないもやもや感を持たせ不信感を増幅させるのは少なくとも科学者ではない。

ああ言えばこう言って逃れようとする種の人間だろう。

私は今年、SMRの株を買った。イノベーションを信じているしそこに将来性を見るからだ。

原発の問題に関して、日本人の責任の取り方にそう信頼を置いていない。

しかし、世界の研究者には強欲であっても、求められる責任については誠実であってほしいと願っているし、まだ裏切られてはいないような気がしている。

 

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

 

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