「グローバルインフレーションの深層 著河野龍太郎」を読む

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「大いなる過熱」の後に何が起こるか

コロナ化を機に急激なインフレが世界を襲った。

第一の原因は、先進国の大規模な財政政策だ。

第2の原因は、インフレを一時的と誤認し、サプライチェーンの寸断など供給ショックにおびえた中央銀行が利上げに出遅れたことだ。

今や米国の高金利が誘発する超円安は、供給能力に低くなっちゃ日本のインフレを助長し、同時に財政インフレリスクも忍び寄る。

局面打開に何が必要か?

著名エコノミストが理論・歴史・政治・国際的視点から金融経済の読み解くと苦心の一書!

主な内容

第1章 1ドル150円台の超円安が繰り返すのか

第2章 グローバルインフレの真因

第3章 グローバルインフレは財政インフレなのか

第4章 構造インフレ論、中国日本化論、強欲インフレ論

第5章 日本がアルゼンチンタンゴを踊る日

 

残る言葉

(引用P153P)

仮にインフレ鎮静のために緊縮財政が必要だとしても、深刻な政治分断が進む中で、それが政治的に可能なのか、大いに疑問である。

(引用P260)

今後の経済、物価、そして金融政策の見通しを考える上でも、日本政府の財政政策のスタンスが大きく変わりつつあることを念頭に置く必要がある。

債務水準がすでに相当高く、インフレ傾向も続く中で、平時からの拡張的な財政運営を続ければ、天変地異や地政学的リスクの顕在化などの緊急時に財政需要が生じた際、財政の持続性に対する疑念が一気に強まるリスクがあることは言うまでもない。

((略)

世界には4種類の国々がある。

先進国と新興国と日本とアルゼンチンだ。 大いなる分岐

 

爪を立てる

前作「成長の臨界」の先に何があるのか気になった。

再度こう思う。知識の形式化に秀でた才能のある本だ!

起業の特徴を二つに分類するとこうなる。

  1. 価値創造型企業
  2. 課題解決型企業
日本企業は課題解決型になると個人的には考える。
結局、出る杭よりも従来システムを改善しながら、つまり既得権を引きずりながら、対話という説得を陰に陽に用いながら、皆で貧しくなるという著者の言うアルゼンチン化ともつながるのだろう。

 

せめてこう思いたい。

今は<デジタル小作人>でいる。今分岐点にあってアルゼンチンになる可能性よりも高いと。

進化し続ける企業だけが勝ち残る。

ビジネスモデルも常に進化し続けることによってのみ存在価値がある。

<過去にとらわれれば未来を失う>前向きに生きるために足元を固めてくれる本なので、引用される機会が多いことを願う。

 

<大洋を群れずに回遊する>

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

 

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