「イーサリアム 著ヴィタック・ブテリン」を読む
副題若き天才が示す暗号資産の真実と未来
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表
「信頼できる中立性」を何より尊重する彼の、多くの人々に支持される思想がここに示されている。
インターネットの未来の青写真だ。
孫泰蔵氏
web3や世界がどこに向かっているかを理解しようとする人にとっての必読書だ。
伊藤穣一氏
ブロックチェーンだけではなく、技術で未来と向かい合うすべての人に手に取ってほしい一冊。
渡辺創太氏
裏
第1章 プレマイニング
- 市場、組織、通貨 社会的インセンティブを生み出す新しい手段
- イーサリアム
- 次世代の暗号資産と分散型アプリケーションのプラットフォーム
- 自己実行型の契約とファクトゥム法
- サイロ化についての考察
- 超合理性とDAO
- ブロックチェーン技術の価値
第2章 ブルーフ・オブ・ワーク
- 暗号経済学と人類絶滅リスクの研究者がお互いに耳を傾けるべき理由
- ブルーフ・オブ・ステークのデザイン哲学
- 非中央集権化とは何か
- ブロックチェーンガバナンスについての覚書
- 共謀について
- フリースピーチ
- 責任になった管理権
- クリスマス・スペシャル
第3章 ブルーフ・オブ・ステーク
- 指針として信頼できる中立性
- 良い協調、悪い協調
- 予測市場-大統領選をめぐるエピソード
- 一番重要な希少リソースは正当性
- ジニ係数の乱用をめぐって
- 通貨投票によるガバナンスを超えて
- 信頼(トラスト)モデル
- ブロックチェーンがつくる都市、クリプトシティ
- ソウルバウンド
- イーサリアムホワイトペーパー
- 用語集
表紙裏
暗号資産は、経済生活の表舞台にまで入り込みはじめている・
新しい社会基盤に始まりなのであれば、いま暗号資産を中心に作り出している政治的な習慣と文化的な習慣は、後々大きな意味を持つことになる。
この本を選んだ目的
- 暗号資産は国境を越えて、ある程度の時間を超えて、安全資産となるのか? (例えば金のように世界共通の資産となりうるのか?
- ある権力の影響下に置かれるのではなく国境を超える世界共通の資産となりうるのか?
- どこに投資機会があるのか?
文中のつまみ食い
(引用)
著者の いくつかの基本的前提
非中央集権化が必要な3つの理由
耐障害性・攻撃耐性・共謀耐性(p134)
ユーザーのデータとデジタル所有物に対する管理権が、資産から責任へと急速に移行しつつある。(P204)
規模の違う人の集団を信頼でき、そこには種類の異なる集団が存在する。(P335)
信頼できる中立性を備えたメカニズムを構築する。4つの原則(P226)
- 特定の人物や特定の結果をメカニズムに組み込まない。
- オープンソースで、だれにでも実施を検証できるようにする。
- シンプルにする。
- 頻繁に変更しない。
ほかの人の行動についてそれを当然の前提とみなすことである。
私は著者の言う
ブロックチェーンのプロトコルを分析する目的上信頼を4つの要因に分けることにしている。(P335)
- どれくらいの数の人に想定通り行動してもらう必要があるか
- その人を含む全体は何人くらいか
- その人々の行動に必要なのはどんな動機か。利他的でなければならないのか。それとも単なる利益追求でいいのか>日協調的になる必要はあるのか
- 大前提が崩れた場合、システムはどの程度まで損なわれるのか
信頼性とは
資本主義は利害の集中する富裕層に有利に、貧困層や、公共財への依存度が高い層に不利だ(P224)
ブロックチェーン政治システム、ソーシャルメディアといったメカニズムは、多数の、多様な人間集団の間で協調性を促すようデザインされている。(中略)
私たちに必要なのはゲーム理論で言う「共有知識」、あるいは数学っぽさを避けるなら広く通じる「正当性」なのだ。(p227)
爪を立てる
ブロックチェーンのエコシステムはイーサリアムも含めて自由と非中央集権化を大切にしている。
システムの維持管理に関して財力のある参加者からなる小さい集団のほうが、少額保有者からなる大きい集団よりも意思決定の実行に優れていることを認めながら管理する手段を手に入れられるのか?
デジタル資産は世界共通資産になりえるのか?
安全資産をほとんどの人は求めているだろう。
それが土地なのか、金なのか、希少価値のあるものなのか
それ以上のことは自分にはまだわからない。少なくとも100%投資とはならないだろう。
安全資産といってもそれは共同幻想の中に生まれる合意であって、大きな揺らぎの中にあるのだから暗号資産は、資産の分散投資としての役割は担う。
デジタル通貨があるのだから外貨の両替手数料はもっと安くなる?
リスクの分散とともに信頼できる資産の保有というオールorナッシングという二者択一ではない世界を生きる。そんなグレイな位置づけを考えながらとりあえず第一歩を踏み出す。
そうしなければ何も始まらない。
ブロックチェーンの更なる発展を期待しながら。
