「成長の臨界 著川野龍太郎」を読む

 

副題「飽和資本主義」はどこへ向かうのか

帯の広告

「別」の未来は手にできるのか?

ローマクラブの「成長の限界」から50年、世界経済は新たな局面に突入している。

地球風船は永遠の繁栄が続くという幻想を極限まで膨らませ、いつ破裂してもおかしくない。現状が維持不能なら、次に来る秩序はどう形成されるのか?

著名エコノミストが現況を怜悧に分析し、迫りくる次の世界を展望する読み応え十分の一書!

本書の内容

第1章 第3次グローバリゼイションの光と影

第2章 分配のゆがみがもたらす低成長と低金利

第3章 日本の長期停滞の真因

第4章 イノベーションと生産性のジレンマ

第5章 低金利政策・再考

第6章 公的債務の政治経済学

第7章 「一強基軸通貨」$体制の揺らぎ

     -国際通貨派遣の攻防

終章 より良き社会をめざして

 

知識の形式化の作業

世界認識の枠組み

をきちんと見せてくれる本。

 

残る言葉(著者のアイデアと認識)

(引用)

  • イノベーションには新たな財、サービスを創出するプロダクトイノベーションと生産工程を改善し生産効率を向上させるプロセスイノベーションの2つがある。P208)
  • 長期金利がゼロ近傍にある限り、統合政府の負債はすべて吸収されるのである。統合政府とは政府と中央銀行のバランスシートを統合したものである。(p241)
  • 経済理論だけでなく、民主主義もまた世代を跨ぐ問題を解決するのが苦手である。p388)
  • 現在の経済・社会システムを前提にすると成長の臨界が近づいているというのが筆者の認識だ。(p478)
  • 経済学者のリチャード・ボールド、先進国に残るのは、顔と顔を突き合せた意思疎通の必要な人間ならではの強みが生かされた仕事となるはずである(p484)

 

残る言葉を借りながら爪を立てる

投資家としての視点を養おうとするならイノベーションを繰り返す企業に投資する。

これはプロダクトイノベーションを目指す企業に言えることだと考える。

一つのアイデアに固執しないで次々と挑戦する目標を設定できるシステムを構築する努力を怠らない。せめて既得権に安住しないという風土を持つ

物事がうまくいってリルと気とは社会基盤とテクノロジーという2つのシステムのおかげと思うこと、既存のパラダイムが現状にそぐわなければ寿命である(アフターグーグルより引用)

著者の認識では現在の経済・社会システムを前提とすると成長の臨界が近づいているという。その通りだと思う。

であれば日本の臨界はイノベーションなのか、社会基盤なのかそれとも両方なのか?

両方とすれば、解決策は2重の答えとなる。

イノベーションを取れば。もともとプロダクトイノベーションに弱い。

だからグーグルや、マイクロソフトやアマゾンのようなテック企業に使用料として、それは税金のように支払わなければならなくなる。

民主主義は世代を跨ぐ問題を解決するのが苦手だと著者はいう。その通りだと思う。

少しの解決策案として、制度として残す、物語として心に残す。ようなことを具体化できないか?

それは著者が実践している各審議会委員紹介にある。

個人的にはこう考える。

帰納的アプローチから演繹的アプローチに発想の基盤を変えることでしか、イキズマリを突破できないのではないか?

 

これからの仕事に関しては、想像するより待つだけで現実化する。

ここはSF小説家の出番ではないか?

過去を物語化するのではなく、未来を先取りした物語によって、より具体的対応が進モノではないかと空想する。・・・だから、まだ本の存在価値はあるとまがった説明をする。

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

 

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