「The Power Law (ベンチャーキャピタルが変える世界上下 著セバスチャン・マラビー」

を読む

 

帯の広告(上)

インテル、アップル、グーグル・・・・

圧倒的スタートアップ誕生のとき、彼らは何をしたのだろう。

数多の起業家から原石を見つけ、世界を変革する存在へと導くベンチャーキャピタル。

1発の成功で莫大な富を生む「べき乗則(パワー・ロー)」が

支配する世界の内実を描く衝撃の書。

「エコノミスト」誌が選ぶベストブック(2022年)

ベンチャーキャピタルに関する本を一冊だけ読むなら、この本だ。

魅力的な読み物で、革新的テーマを見事に描き出している。

アーナリー・サクセニアン(カリフォルニア大学バークレイ校情報大学院教授)

驚くべき本。

一握りのリスクテイカーが今日の世界を形成する大企業を生みだすまでの内情を紹介する。

ダニエル・ヤーギン(ピュリッアー賞受賞者、「石油の歴史」「探求」著者

 

表紙裏

常識を超えた成功、莫大な富をこの手に入れるなら、

「実現しそうにないアイデア」にこそ投資せよ…。

それが「べき乗則(Power Low)」の世界だ。

 

シリコンバレーに絶頂期をもたらした

ベンチャーキャピタルの内実と、その社会的衝撃を

綿密に描いて話題を呼んだベストセ描いて話題を呼んだベストセラー。

 

インテル、アップル、そしてグーグル・・・・。

われわれの日常を創った企業はどのように生まれたのか。

波乱と興奮の物語に、世界の実層を読み解くカギがある。

 

英エコノミスト誌の東京支局長、ワシントン支局長などを歴任し、

現在、米外交問題評議会に在籍するセバスチャン・マラビーは、

この対策を執筆するため、4年間で300回ものインタビューを行った。

 

アーサーロック、ユージン・クライナーとトム・バーキンス、

ドン・バレンタイン、ジョン・ドーアなど錚々たる投資家たちが登場、

起業かを見出して成功へ導く姿を活写する。

 

ベンチャーキャピタリストはほかの金融の担い手と何が違うのか、

彼らとスタートアップが結び付くと何が起こるのか・・。

本書は、イノベーションをけん引する存在に迫る腸炎的な試みである。

 

帯の広告(下)

フェイスブック、アリババ、ウーバー・・・・

世界を席巻したビッグビジネス、その行く手に待つものは何か。

言いなりにならない若者の登場は、

ベンチャーキャピタル界にも強い衝撃を与える。

「若者たちの反乱」はシリコンバレーを、

そして世界をどう変えたか。

物語は第二幕へ。

読みだしたら止まらない興奮のノンフィクション!

目を見張るようなケーススタディと生き生きとした人物像、

業界の最大の強みと危険な盲点を分析する。

ハイテク主導の経済と、その未来を理解するための必読書だ。

マーガレット・おマラ(ワシントン大学歴史学教授、「The Code」著者

 

「「The Power Law」が名著である理由は、ベンチャーキャピタルの決定的成功と失敗を

深く掘り下げている点にある。

チャールズ・デュヒック(ピュリッアー賞受賞作家、「習慣の力」著者)

 

表紙裏

果敢な投資で絶大な富と力を手にしたベンチャーキャピタル。

だが21世紀に入り、その権威と資金に目もくれぬ若者たちが表れる。

その一人がフェイスブックを生んだマーク・ザッカーバーグだった。

 

ピーターティールやアンドリューセンとホロウィッツなど。

新たな時代が台頭し、投資家の世界にも変化の季節が訪れる。

さらにマネーは海を越え、発展著しい中国で巨大ビジネスを生み出すが・・・・。

 

「べき乗則」が支配する世界の光と影を描く物語は、衝撃の展開へ。

そして、ベンチャーキャピタルの本質と意義について鋭く分析、

米中対立が厳しい現在における地政学的な意味も論ずる。

 

幾つかのポイント

★この本の2つの主張(引用)

  1. ランダム性がベンチャーキャピタルの成功を左右するのだという説(ランダム性支配論)を支持せず、代わりにそれぞれのVCが持つスキルを強調してきた
  2. 特定のベンチャーキャピタルやベンチャーキャピタリストが備えているスキルがどのようなものであれ、彼らはグループとして経済や社会にプラスの効果を及ぼしているというものだ。
★テクノロジーの大手企業が脅威をもたらす存在となっているとしたら、それはあまりに巨大になったからである。
 
爪を立てる
テクノロジーが社会を変える。
良い方向にと言いたいところだが、その前に振幅を大きくし、少しでもな良くなる可能性
を広げるといったほうがより正確だろう。
テクノロジーは短期的にはデフレを招くだけの効率化を推し進める可能性を秘めているからだ。
IT革命はマイクロソフトが始めたと勝手に思っている。
何故かというと、最初に行政と大きな戦い跡を残して、暴走にも似た進化を社会が受け入れるためのブレーキと、折り合いをつける経験を積んだから。
その経験を生かして、グローバル展開をするアップルもグーグルも、メタも、国という社会の塊にそれぞれ対応しながら、イノベーションの持つ有用性をその社会ルールに合わせながら深化してゆく。
このことは良い悪いではなく、過去に根を張っている社会と、新しく作り出された富を、どう共有するかという問題に移る。
新しい富の活用手段を扱う人に手渡される手順みたいなものだろう。
 
ポイントとして触れた

★この本の2つの主張(引用)

  1. ランダム性がベンチャーキャピタルの成功を左右するのだという説(ランダム性支配論)を支持せず、代わりにそれぞれのVCが持つスキルを強調してきた
  2. 特定のベンチャーキャピタルやベンチャーキャピタリストが備えているスキルがどのようなものであれ、彼らはグループとして経済や社会にプラスの効果を及ぼしているというものだ。
サンフランシスコベイエリア(シリコンバレー)という限られた地域の中で濃密な関係の中から生まれ、、少し広い地域で育ち世界に浸透してゆく。
もととなる人数が、大学でもサークルでもいいがピーターティールを中心としたダンバー指数超えていなかったら、もっと深められたら面白そう。
 
★テクノロジーの大手企業が脅威をもたらす存在となっているとしたら、それはあまりに巨大になったからである。
暴力的と言えるほど社会的に、という加瀬秋的にえいきぉゆを与える状況が生まれると、社会システムとして最も拘束力のある国という単位で、コントロールしなければならなくなる。
国といっても単独で、ねじ伏せたり、活用したりできるわけではなく、お互い横目で見ながら、国の状況に合わせたサイズであったり、ローカル色を打ち出すことになる。
 
考えなければいけないのは、ITで進められる変革は素早く、幅広く広がり、均一的であるために権威主義とかヒエラルキートップに独占されやすいというある種の親和性を持っている。
そのためには、開発者ではない立法者の想像力と瞬発性に依存する割合が多くなることだろう。
広がる速さが急激な富を生み、コントロールする力がやっとその全体像に近づきつつある。
ただ、イノベーションのほうが加速度的に進んでいるので、社会の受けるストレスと受益者の格差は当分・・・・?
ここは創造的(想像的でもある)政治的人間の出番だと思う。
 
 
 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

 

 

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