「無形資産経済見えてきた5つの壁 著ジョナサン・パスケル∔スティアン・ウェストレイク」を読む

帯広告

「無形資産」の全貌を明らかにした著者による最新作!

成長、格差解消、イノベーションを加速させるために必要なこと

「フィナンシャルタイムズ」ベスト経済書

「無形資産が経済を支配する」の著者による待望の続編!

無形経済をうまく機能させる方法

表紙裏

経済のフロンティアで何が起きているのか?

無形資産が経済を支配する中で発生した。

「経済停滞、格差拡大、機能不全の競争、脆弱性、正当性の欠如、」

という5つの問題にどう立ち向かえばいいのか?

金融と経済政策立案の最前線で活躍する著者が

その経験を活かし、処方する。

 

帯で概観がつかみにくいので、目次を紹介

第1部 何故おかしくなったのか

第1章 大経済失望

第2章 経済危機は無形危機

第3章無形危機…制度の失敗

第2部 我々の変化した経済を立て直すには

第4章 学問と有益な技芸の進歩…公共投資と知的財産の改革

第5章 金融危機…無形立地経済における財務と金融政策

第6章 都市の働きを改善する

第7章 機能不全の競争を減らす

第8章 未来の再起動

 

爪を立てる

どうもすっきりしない。と言うのも、結局社会ルール(規範なのか、人と人、組織と組織の間の信頼なのか、特許のようにお互いの権利を守ることで新しい富の創造を後押しする。

そのための制度改革を主張するための本。

題名に少し違和感がある。

社会システムに注目したと書いておいてくれればもっとすっきりしたのに

無形資産経済をテーマにするのであれば、有形資産経済をどう規定しているのかを述べておいてくれれば比較しやすいのに。

(有形資産と無形資産は混ざって存在していると考えるから)

 

まとめにこうある(引用)

われわれは必要とされる制度改革を、研究支援、都市、金融政策と財政政策、競争を中心に描き出してきた。

提案した改革の厳密な細部は国ごとに違うだろう。だが問題についてのわれわれの診断と、もっと無形化した経済が制度に負担をかける様子を理解するための全般的な枠組みは、時代が変わっても有効性を失わず、現代経済の課題にこたえるための新しい視点を提供してくれるものと期待したい。

 

制度的負債とはイノベーションによる社会の変化を制度的に取り込めていない状態を指すのなら、アフターグーグルのかにこんな言葉がある。

物事がうまくいっているときとは社会基盤とテクノロジーと言う2つのシステムのおかげと思うこと。

既存のパラダイムが現状にそぐわなければ、寿命である。

個人的には最近こう考えている。

パソコンが生まれた時代に、日本は便利な計算機くらいの感覚で、イノベーションの大きさにいがつかなかった。

そのため、従来の社会インフラとしての制度維持を優先してしまった。

一方アメリカは、大きな変革としてとらえたというより、イノベーションを起こすことの重要さを重視しており、制度的なインフラを優先するか、イノベーションを優先するかという選択を行う前に、圧倒的速さで、イノベーションが突き進んでしまった。

ゆえに、制度的インフラはイノベーションの後追いになってしまい今も摩擦を残している。

 

ヒトの幸福感も、満足感もある程度流動的で、社会的制度がギャップを埋めてゆくのだと考えるが、社会基盤と言うのは歴史的な過去に大きく依存するのに対し、イノベーションは歴史から切り離されるように・・つまり引力から逃れるように急上昇してゆく。

しかし、そのイノベーションも社会に受け入れられるようになる。

受け入れられるということはその重力圏に入って、摩擦というか軋轢を吸収して、いつか社会インフラとなってゆく。

そのためのテクニックとして、この本の各省にあるような、各グループに対応する処方箋が生まれるということだろう。

GAFAMが生み出した新しい世界的なプラットフォームが各国のルールに従って取り入れられていくというのは当然のこと。

そしてそれが、凡人が理解しきれないイノベーションから次のステップに移る時なのだと感じる。

半導体関連に投資することからソフト部門に移ると考えて動いてきた。

生データを持っている企業が勝ち(利益を得る)と考えるのは、甘かったようだ。

自社でカスタマイズできるようになってしまうと、次は誰が利益を得るのか?

キャシーウッド曰く

AIの本当の意味での利益がまだ上がっていない

消費者が直接サイトに行ってしまうとメーカーとしての有利性がなくなってしまう。

 

AIのハードな部分の投資は強力に継続しているが、パソコンもレベルアップすると聞く。

個人的には勝手に、次はソフトの時代が来ると予測している。

キャシーウッドは最近PATHで苦戦しているというか読み違えた部分もありそうだが手Bなしたとは聞かないし、PLTRを買い増していると聞く。

将来こういった技術進歩が社会を変えてゆくと思うと、それを実際に見たいと思うのは誰も同じだろう。

その時にイノベーションは、基本的に従来の仕事を減らす作用がある。

個人的に、前向きにとらえていないと、周りからリスキリングなどと押し付けられる形での学びが強制されてしまう。

合理的な社会をポジティブに求めてゆく、そんなスタンスを育成するためのも投資的視点を養う。

お金で幸せになれないかもしれないが、投資で自由を手に入れることは目指せるのではないか。

開かれた市場を提供する、これらのことも無形資産という。

 

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

 

にほんブログ村 本ブログへ

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

にほんブログ村