「この国の同調圧力 著山崎雅弘」を読んで

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私たちを縛る「見えない力」から自由になるヒント

「同調圧力の構造とレイヤー(階層)を解き明かす、数の論理で社会が動く時代だからこそ読みたい一冊」

ブレディ・みかこ氏推薦

第1章

同調圧力…心や身体に絡みついて自由を邪魔する、見えない力

第2章

誰か何のために、どうちぉゆ圧力を生み出しているのか

第3章

安心感を得るために自分を「集団や組織」に埋没させる罠

第4章

間違った道に進んでも集団が方向転換できない恐ろしさ

第5章

集団や共同体の「みんな」と衝突せずに,心身の自由を取り戻すために

裏表紙

日本はなぜ、ここまで息苦しいのか

日本人は、なぜこれほどまでに「同調圧力」に弱いのか?

私の心と行動から自由を奪う「見えない力」を様々な角度から分析し、正体を浮かび上がらせる。

現代人必読の書

著者の考え(引用)

社会が豊かさを失い。人々が不安や孤独を感じるようになると、同調圧力という見えないモンスターの活動も活発化するようです。

自分を大きな集団の一員だと思って安心したいという欲求や、全体が東征の取れた集団になることで自分も「強くなった」ように感じて満足する心理など、モンスターの餌食になる要素が社会に増えるからです。

こんな時こそ、同調圧力の暴走に目を光らせる必要があるように私には思えます。

 

爪を立てる。

能登半島の災害を起点に考えると、とりあえず効率的に援助がいきつくように、被災者がなるべく被害を最小限に、そして元に戻るように願う。

著者の考えが身に染みる。

再度の引用

社会が豊かさを失い。人々が不安や孤独を感じるようになると、同調圧力という見えないモンスターの活動も活発化するようです。

自分を大きな集団の一員だと思って安心したいという欲求や、全体が東征の取れた集団になることで自分も「強くなった」ように感じて満足する心理など、モンスターの餌食になる要素が社会に増えるからです。

こんな時こそ、同調圧力の暴走に目を光らせる必要があるように私には思えます。

 

効率的な援助と、秩序あるシステムの維持。

その中に、回復、復帰を望むことに何の異議もない。

応援もしている。

ダダ、災害復帰の、その延長にある未来ではなく、災害が起こる以前に未来像を描いていた、そこはどうなのか?

創造的な未来のかたちとは、はどんなモノだったのだろうか?

豊かな未来を描けていたのか?

現状維持を目的としていたのなら寂しい限りだろう。

小さな既得権の亡霊だけが生き残るのであれば、残念だ。

そんなことを振り替えさせてくれる本。

 

同調圧力が社会の良い意味でセーフティネットになるためには

社会が豊かである必要がある。

そうでないと、そこに自由に創造できる力は生まれる確率が低くなってしまう。

そうした個人を生み出し育てることができない。

<自由には責任が伴う>というが、貧しい社会には同調圧力と小さな既得権益のネットが細かく張り巡らされていることがありそうだと、うすうす感じながら、

俯瞰する目も持っていたい。

 

著者に対する質問。

同調圧力そのものを知らない・感じない人に同調圧力とはこんなものですと紹介することを目的としているのであればこの本は完成しています。

しかし、同調圧力を<いやなもんだなー>と感じている人にとってこの本には、最終章がありません。

どうしたらいやな気持を改善できるのか、せめて現状は良い方向に向いているのか、個人的な感触でも仮説でもいいから示してほしかった。

結果を個人に任せるのであれば、この本の価値は半減してしまうのでは?

(引用)

こんな時こそ同調圧力の暴走に目を光らせる必要があるように思えます、

<行動を起こすヒントが欲しいと、願っている人にはただの教養だよね>

という批判にぜひ答えてほしい!

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

 

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