「未来を想像するスタンフォードのマインドセット 編著者ホーン川嶋瑶子」を読んで

イノベーション&社会変革の新実装

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change lives,

change organizations,

change the world。

スタンフォードで学んだ日本人プレイヤーたちは、専門分野を生かしてさまざまな最前線で社会変革を起こしている。

時代を先導する21人はスタンフォードで何を学び、ビジネスや研究にどう生かしているのか?

先端研究社、アントレプレナー、社会イノベーターたちが思い描く、日本の未来とは?

いまこそスタンフォードに学ぶべき多様な素行フレームと「できるよ感」の必要性。

世界との人材循環がの本の次世代を想像するカギとなる。

革新的研究からアントレプレナーシップにつながるのか

第1部 スタンフォードの教育・研究とイノベーション

第2部スタンフォードのアントレプレナーシップ・社会変革

表紙裏

世界屈指の研究大学となり、時代を先導する大学として躍進を続けるスタンフォード。

いったい何がスタンフォードを世界のモデル大学にしているのか?

アカデミアであれ、ビジネスであれ、政治であれ、世界のリーダーたちがここから育ってゆくのはなぜか?

ここで学んだ日本人留学生な何を学び、卒業後はその経験を活かし、社会貢献しているのだろうか?

これが本書のテーマである。

(「はじめに}より)。

 

 

 

爪を立てる。

著者のまとめからピックアップ3点(引用)

①日本の大企業は想像以上にグローバルで、外資系企業の飛躍によって想像以上に国内もオープンになってきている。革新的なイノベーションよりも着実に先端技術をブラッシュアップして世界に実装するタイプのイノベーションもいろいろなところで、着々と行われている

②日本のスタートエコシステムはここ20年ほどで劇的な変化を遂げてきた。行ってみれば「仕込みの期間」が終わってこれから成長の時代が始まることが期待できる。

③次のフェーズは世界との人材循環を導き出すために頭脳流出を恐れず、経済事情で海外に行けないという議論に負けず、社会全体をより良い方向に向けて触媒となる人々(VC、医療、アントレプレナー、大企業内の県各社、教育改革者など)と触媒となりうるポテンシャルがある人達のモチベーション、影響力、そしてネットワークが、国内の格差を埋める第一歩であるというフレームもある。

 

この本で紹介された人をはじめ、成田悠輔助教と交流のある人たちもチェンジメーカーであり触媒なのだろう。

 

そういえば成田悠輔という人の話を見・聞きしてストレスを感じるのは、この人の武器で社会を鮮やかに切るところ、その切り口を見ていないからだと最近気付いた。

探すことにするが、一冊まとまった大きな流れの本書いてくれないかなー。

そしたら理解すべく努力することを約束する。

 

著者の言うように日本型のイノベーションの形があるのなら、ここに乗らない手はないが、

30年の停滞は、小さな既得権の確保に汲々とした、みすぼらしい姿を消し去れない。

いくつかの援護する情報を手にしないと、エイ・ヤーとはいかない、そんな腰の重さがある。

 

大きな疑問を残している気がする。

アメリカのイノベーションを起こすエコシステムとしての海外の優秀な学生をアメリカに迎え学習中における知の水平伝播にたいする重要さ、そしてその後の起業システムや起業家同士の交流などを想像すると、果たしてこの本に紹介されている各界で活躍する広がりは、濃密に知の水平伝播を継続する小さなグループに勝っているのか?

GAFAMとかMATANAとか言われる企業群を成長させる土壌はどう、準備されているのか・・・

アメリカ以外にそうした土壌は準備されていないのではないか・・・

歴史的拘束としての既得権が蔓延している世界には難しいのではないかと勝手に想像する。

 

<大洋を群れずに回遊する>

 

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

 

 

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