「2040年の未来予測 著成毛誠」を読む

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知っている人だけが悲劇を避けられる

あなたの20年後に関係あることを全部出しました!

年金/社会保障/医療費/ベーシックインカム/資産形成/MMT/5G/空飛ぶ車/監視カメラ/ゲノム編集技術/核融合/温暖化/

南海トラフ/首都直下型地震

chapter 1

「2040年の未来予測 著成毛誠」を読む

考えられる人の未来は明るい

テクノロジーの進歩だけが未来を明るくする

新しいテクノロジーが登場したとき、人間はその普及に反対する

  • 空飛ぶ車も2040年には可能になる
  • 中国の監視カメラと個人データ
  • ゲノム編集技術で難病の治療に光が見える
  • 再生医療がパーキンソン病やアルツハイマー病を治すかも
  • 風力発電に向かない日本

chapter 2

あなたの不幸に直結する未来の経済…年金、税金、医療費

  • 国の財源は、私たちの社会保険料からまかなうしかない
  • すべての問題は高齢者が増えること
  • 70歳まで働くなら、今と同じ額の年金はもらえる
  • 日本のGDPはお先真っ暗なのか
  • これからの時代はテクノロジーよりも政治が株価を決める

chapter 3

衣・食・住を考えながら未来を予測する力をつける

  • 遺伝子編集した魚を食べないともうもたない
  • マンションの価値は下がる
  • 日本では学歴の意味がなくなる
  • 貧しくなる日本にシェアリングは不可欠

chapter 4

天災は必ず起こる

南海トラフ地震の際は、日本中で地震が連動して起こる可能性が高い

温暖化によって戦争が起こる

「水」が最も需要な資源になる

 

表紙裏

「今日」には、これから起こることの萌芽がある。

現在を見つめれば

みらいの形を

つかむことは誰にでもできる。([はじめに」より)

 

著者のアドバイス(引用)

国を忘れることだ。

日本国民であることを忘れろとか、国籍を変えろとかそういう話ではない。

「あなたの力で国を変えよう」などと間違っても思うなということだ。

ちょっと考えてみよう。

この10年、国は変わっただろうか。

政権が変わろうと、過去にない長期政権が生まれようと、特に何も変わっていない。

そして、世界中を恐怖に陥れた新型コロナウイルスですら、日本という国を大きく変えることに今のところつながっていない。

経験豊富な政治家や官僚のトップですら国を変えられないのだから、多分もう変わらない。

政治家の質が悪いからという意見も聞こえてきそうだが、では民間は変わったのだろうか?

 

生き残るためには、幸せになるためには環境に適応しなければならない。

生き残るのは優秀な人ではなく、環境に適応した人であることは歴史が証明している。

環境に適合するためには環境を知ることが不可欠だ。

 

 

爪を立てる。

台風や地震の被害を毎年のように受け続け、なおかつ原発の避難訓練を強制させられ、ミサイルが頭上を飛ぶ国に、好んで投資する人がいるのか?

そこに移住したいと思う人がいるのか?

その答えを出してくれる本ではない。

なぜなら、他国と比較する物差しがあまりにも多く必要で何とも言えないところがある。

例えばその国の統治する環境、政治体制、法的ルール、インフラ、外国人受け入れ条件などをすべてスコア化できるものでもないだろうと推察している。

 

著者の考えに代案をだす。

日本に関しては問題を把握できて、高齢化が一番の問題としている。

より貧しくなる日本、暗い見通し。

ここは同じ前提に立つ。

 

国を変えることが出来なければ、規制を緩和してイノベーションの推進を・・・・などということはできない。

この30年統治する側にいる人が変化することを望まなかった。

理解できないイノベーションの世界に挑戦して自身の地位を脅かすかもしれないことに手を出すよりも、現状を維持して既得権の上に居座っているほうが好都合と考えていた。

だが尻に火が付き始めた。

そこそこの富裕者は資本ごと海外に去り、そこそこの技術者は高賃金を求めて海外で働き始める。

そしてその人たちは日本を見捨てることなく、今日本を良くするためのアドバイスを発信し続ける。

結果、変化しるしか選択する道はない。

 

 

個人の意見はビックデータの分析で見える化し、投票され信任された人の考え以上の力を発揮して、システムは改善されていくだろう。

そうでなければ国民に見限られるだろう。

つまり国境の壁は低くなり、まして想像する力は強くなっているので、一生のうち複数の国に住んだり複数の仕事をしたり、

いろんな顔を持った人が増える。

どうだろう、ビジネスは東南アジアで、休みは東北の温泉で、それが1年のうちに繰り返される穂ともあれば人生の一時期にそういう経験をする人たちが表れる。

 

それでも見捨てられない国になれるかというのも、著者の言う個人の幸せに対する国という組織の幸せ?も考えていいのではないか?

 

民主主義が既得権の枠組みに組み込まれてしまって、民意を十分組み上げられない。

それを何とかするのもイノベーションだ。

新しい枠組みは著者の<変わらない>という一つの諦めに似た状況判断を乗り超えるところにありそうだ。

人は一人ではたいしたことはできないので、一人一人で生き残るとか幸せになる確率は低い。

ひょっとして、著者は個々の力をつけよと叱咤激励しているのか?

 

<大洋を群れずに回遊する>

信頼とは何かを考えながら、書籍を媒介にして、生涯学習が行動の糧とするような前向きな発言を心掛けています

 

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